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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第20話 女神様はSランク、俺はEランク!?(11)

 登録手続きが終わる頃には、昼を少し過ぎていた。


 俺は冒険者証を受け取り、受付の前でそれを眺めていた。


 小さな金属板に、名前とランクが刻まれている。


【藤原新作】

【冒険者ランクE】

【職業、召喚釣士】


 たったこれだけの情報なのに、不思議と胸が熱くなった。


 ここから始まるのだ。


 俺の新しい人生!


 俺の新しい冒険!


 そして、異世界の海での釣り!


「よし……!」


 俺は冒険者証を握りしめた。


「まずは、地道に依頼をこなそう。資金を貯めて、釣り具を強化して、船も手に入れて……」


「新作!」


「何だよ?」


「腹が減った!」


「……お前、先ほども言ってただろ」


「うむ! しかし、今度は昼食じゃ!」


 俺は天井を仰いだ。


 この女神、食欲だけは本当に底なしらしい。


「わかったよ。飯にしよう」


「おおっ! さすが新作じゃ!」


「その代わり、午後からは依頼を受けるぞ」


「よかろう! どんな魔獣でも、わらわが一瞬で倒してくれる!」


「だから、それは俺がやるんだって!」


 そんなやり取りをしながら、俺たちはギルドを後にした。


 港町の通りには、魚を売る露店が並んでいた。


 見たこともない魚。


 色鮮やかな鱗を持つ魚。


 背びれが二本ある魚。


 中には、空中をふわふわと泳ぐ小さな魚までいる。


 俺は思わず足を止めた。


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