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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第142話 海賊王の試練! 魚を釣るだけでは終わらない!(1)

「……で、結局どうすればいいんだ?」


 俺は、操縦席で腕を組んだ。


 バルガスは、船首の錨を指さした。


『あの錨を、海底から引き上げよ』


「……は?」


『それが、第一の試練だ』


「いやいやいや! ちょっと待ってください!」


 俺は慌てて立ち上がった。


「さっきまで幻の魚を釣れって話だったじゃないですか!」


『リュミナスを釣り上げることも、試練の一部だ。だが、それだけでは足りぬ』


「何でですか!?」


『魚を釣る技術と、海を理解する知恵。そして、仲間を信じる心。それらすべてを示してもらう』


 俺は、頭を抱えた。


 異世界の試練って、どうしてこう面倒なんだ。


 しかも、錨は明らかに大きい。


 《《黒潮の牙》》の船首に取り付けられたそれは、俺の身長の何倍もある。


 とてもじゃないが、人間一人で引き上げられる代物ではない。


「新作、わらわに任せるのじゃ!」


 キュモポレイアが、大きな胸を張った。


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