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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第143話 海賊王の試練! 魚を釣るだけでは終わらない!(2)

「わらわの神力を使えば、あの程度の錨など簡単に引き上げられる!」


「……それ、試練の意味がなくならないか?」


「む?」


「俺たちの力で試練を突破しろってことだろ。女神の力だけで終わらせたら、認めてもらえないかもしれない」


 キュモポレイアは、少し考え込んだ。


 そして、頬を膨らませた。


「むぅ……。わらわの力を使えば、すぐに終わるというのに」


「気持ちはありがたいけどな」


 俺は笑った。


「今回は、俺の釣りで何とかしてみるよ」


 竿を握り、魔力ラインを伸ばす。


 錨に向かって、慎重にラインを近づけていった。


 だが、錨の周囲には強力な魔力の流れが渦巻いている。


 近づこうとすると、ラインが押し戻されてしまう。


「……なるほど。簡単にはいかないってわけか」


 俺は、周囲を観察した。


 沈没船の墓場には、古い鎖が無数に絡まっている。


 その鎖の一部が、錨につながっているようだった。


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