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第138話 海賊王の過去と、女神の秘密(1)
「バルガス。そなたは、なぜ亡霊となってまで、この海域に残っておる?」
キュモポレイアの問いに、海賊王は静かに答えた。
『約束があるからだ』
「約束?」
『この海の底に、かつて大いなる災厄を封じた。その封印を守ること。それが、我らの最後の使命だった』
俺は眉をひそめた。
「大いなる災厄……?」
『海の底には、古き神々が封じた存在が眠っている。名を、《《深淵の王ヴォルグナ》》』
その名を聞いた瞬間、キュモポレイアの表情が変わった。
「……ヴォルグナ?」
『知っているのか、キュモポレイアさま』
「……昔、父上から聞いたことがある。海の底に封じられた、古代の魔神じゃ。世界の海を呑み込み、あらゆる生命を深淵へ引きずり込むといわれておる」




