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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第134話 幻魚リュミナスとの死闘! 釣り師と海賊王、海底決戦!(8)

 岩礁に絡まった古い鎖。


 折れたマスト。


 鋭く突き出した船体の破片。


 あの中へ入り込まれたら、ラインが切られてしまう。


「キュモポレイア! 進路を確保してくれ!」


「わかったのじゃ!」


 女神が両手を広げる。


 青い魔法陣が海中に展開された。


 海流が穏やかに変化し、潜水艇の進路が確保される。


 だが、リュミナスはさらに加速した。


 その身体から放たれた光が、沈没船の墓場を照らし出す。


 暗闇の向こうに、巨大な船影が浮かび上がった。


 船首には、竜の頭を模した彫刻。


 船体は黒く朽ちているが、その姿には威厳があった。


「……あれが、海賊王の船か?」


 俺が尋ねると、バルガスは静かにうなずいた。


『そうだ。我が旗艦、《《黒潮の牙》》だ』


 亡霊の声に、かすかな哀しみが混じった。


『そして、汝の試練の舞台でもある』


 俺に海賊王は告げてきた。


 そうか! やるぞ! やってやるぞ!


 俺は威勢よく思った。



 ◇◇◇


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