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第129話 幻魚リュミナスとの死闘! 釣り師と海賊王、海底決戦!(3)
「おいおいおい! 釣り糸で船まで引っ張られてるぞ!?」
そりゃそうだ。
竿は操縦席の魔力端子につながっている。
俺の《《海魔釣召》》を潜水艇の航行補助に使うための仕組みだが、今はその接続が完全に裏目に出ていた。
魚の引きが、そのまま船体へ伝わっているのだ。
つまり、このままでは魚に船ごと引きずられる。
釣り人としては夢のような大物だが、船乗りとしては悪夢以外の何物でもない。
「新作! 切るのじゃ! その糸を切ればよい!」
「ダメだ!」
「なぜじゃ!?」
「こいつを逃がしたら、海印が手に入らないだろ!」
「しかし、船が沈んだら元も子もないぞ!」
「……それは、そうなんだけど!」
ぐうの音も出ない。
俺が歯を食いしばっていると、船外から低い声が響いた。
『若き釣り師よ』
海賊王の亡霊、バルガスだ。
いつの間にか、船の前方に浮かんでいた。




