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第125話 海賊王の亡霊、現る(5)
その中の一匹だけが、ひときわ強く輝いていた。
銀色の身体、透明なヒレ、尾びれには星空のような光が散っている。
まるで、夜空を泳ぐ流れ星だった。
「……あれが、リュミナス?」
『そうだ』
亡霊は、曲刀を抜いた。
『制限時間は、日没まで。釣り上げられなければ、汝らはこの海域から退去せよ』
「……わかりました」
俺は、ルアーケースを開いた。
どのルアーを使うべきか。
魚の動きはどうか、潮の流れはどうなっているか、前世で培った知識を、すべて思い出す。
【深海の魚】
【光を使った誘い】
【不規則な動き】
そして、【魔力に反応する性質】……。
ならば、俺が使うべきルアーは――。
「これだ」
俺が取り出したのは、透明なボディに青い魔石を埋め込んだ小型ルアー……。
魔力の光を放ちながら、細かく震える仕組みになっている。




