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釣り竿一本で異世界海域を攻略する! 津波の女神が相棒になったけど、俺だけ冒険者ランクEなんですが!?  作者: かず斉入道


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第121話 海賊王の亡霊、現る(1)

 巨大亀の縄張りを抜けた俺たちは、潜水艇を岩場の陰へ停めた。


 船体の損傷は軽微……。


 魔力残量も、まだ余裕がある。


 ただし、これ以上無理に航行するのは危険だった。


「一度、海底の地形を確認しよう」


 俺は操縦席の地図を開いた。


 親方が用意してくれた魔導地図には、近海の地形が簡単に記録されている。


 だが、今いる海域には、詳細な情報がなかった。


「ここから先は未踏査区域か……」


「うむ。沈没船の墓場へ続く海域は、古くから船乗りたちに恐れられておる」


「海賊王の亡霊が出るから?」


「それだけではない。海流が不安定で、魔力嵐も発生する。普通の船では、近づくことすら難しいのじゃ」


 なるほど……。だからこそ、潜水艇が必要だったわけだ。


 俺は竿を操縦席の端子へ接続した。


 魔力ラインを海へ伸ばす。


 周囲の海流を読み、少しずつ地形を把握していく。


 すると、海底の裂け目の向こうに、奇妙な反応があることに気づいた。


「……何かいる」


「また魔獣か?」


「いや、違う。魔力の反応が人型に近い」


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