第106話 Eランク冒険者、まさかの昇格!?(2)
「Dランク!?」
「ああ。今回の功績を考えれば、妥当な判断だ」
「やったああああっ!」
俺は、拳を握りしめた。
異世界転生して、初めてのランクアップ!
しかも、津波から町を守った功績が認められたのだ。
俺自身が、嬉しくないわけがない。
「おめでとうございます、新作さん!」
ミレーユさんが笑顔で祝福してくれた。
「これで、受けられる依頼の幅も広がりますね」
「ありがとうございます!」
俺は頭を下げた。
すると、隣でキュモポレイアが腕を組んだ。
「ふむ。Dランクか」
嫌な予感がした。
「わらわはSランク相当じゃから、そなたも早く追いつくのじゃぞ!」
「いや、無理だろ!」
「何を言う! そなたならできる!」
「女神さまの基準で話すな!」
ガルドさんが豪快に笑った。
「はははっ! 相変わらず仲がいいな!」
「仲がいいっていうか……」
俺は、キュモポレイアを横目で見た。
女神は、満面の笑みを浮かべている。
……まあ、悪くない。
こういうやり取りができる相手がいることは、きっと幸せなことなのだろう。
その後、オルディンが机の上に設計図を広げた。
「さて、新作、潜水艇の試作だが、昨日の素材のおかげで、かなり現実味が出てきた」
「本当ですか!?」
「ああ、クロガネの甲殻を外殻に使い、魔力珊瑚で船体を補強する。推進には魔石動力を使う。呼吸用の空気は、風魔法を応用した循環装置で確保する予定だ」
「すごい……!」
「ただし、まだ試作段階だ。最初は浅い場所で試験航行を行う。深海へ行くのは、その後だ」




