第105話 Eランク冒険者、まさかの昇格!?(1)
翌朝──。俺たちは、冒険者ギルドへ呼び出された。
ギルドの中は、昨日の津波騒ぎが嘘のように賑わっていた。
もっとも、港の一部には被害が出ており、修復作業は続いている。
それでも、多くの住民が無事だった。
そのことが、何より嬉しかった。
「藤原新作、キュモポレイアさま。こちらへ」
受付嬢のミレーユさんが、俺たちを奥の部屋へ案内してくれた。
そこには、ギルドマスターのガルドさんと、工房の親方オルディンが待っていた。
「まずは、昨日の件だ」
ガルドさんが口を開いた。
「お前たちが波の原因を突き止め、港への被害を最小限に抑えたことは、冒険者ギルドとして正式に評価する」
「ありがとうございます」
「特に、お前の能力は興味深い。魔獣を釣り上げて使役するだけでなく、魔力の流れを感知し、遠距離の対象へ干渉することもできるとはな」
「俺も、昨日初めて知りました」
「だろうな」
ガルドさんは笑った。
「冒険者ランクは、単純な戦闘力だけで決まるわけじゃない。依頼達成能力、判断力、仲間との連携、そして町や住民への貢献も評価対象だ」
俺は、少し緊張した。
まさか……。
「藤原新作。お前をEランクからDランクへ昇格させる」
「……えっ?」
思わず聞き返した。




