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かたつむり
午前中の澄んだ空気を残したままに
柔らかい風が吹く
蝉がじりりと鳴る声を聞きながらも
まだ夏にしては若すぎる日だった
学校の案内地図を載せた看板にはカタツムリが
三匹
ここ二日間は雨が降らず
カタツムリの周りには雨粒と一緒に飛ばされた土が
細かな粒子になってくっついている
雨の日にちを数えなければ化石のように見える
殻の中に体を入れているのか
空っぽなのか
それすらもわからない
手すりの上を歩き回っていたカタツムリも
どこかへいった
かたつむりの感じる時間はどんなものなのだろう




