10/11
いきている
白い月が鮮やかな美しい夜だった
夜の果ては建物に隠れ
この時間と呼ばれる名の舟は
どこに向けてこの空間を進んで行くのだろうか
人間という生き物がこの世に形を成し、
あらゆる自然の恵みをいただきながら
失敗しながら今日まで歩みを進めてきた
私達人間という生き物がいなくなっても
私達人間という生物が生まれることすらなかったとしても
きっと地球は青かったし
きっと太陽は照りつけ、海は揺蕩い、風は吹いていた
きっと今日の赤く染まった夕日の袖も
そんな世界をちらり覗かせてもらっている
なんだか不思議でとっても温かい
生きているってとっても不思議




