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七十二:呪いと闇


前の話の続きなので、初っぱなから、色々とアレなシーンがあります。

ご注意ください。





 


「・・・助けてくれて、ありがと・・・本当に大好き、フミエぇ・・・。」

「う、うん?どういたしまして??

 ・・・えーっと、この状態はどうしたもんかな?少し、退いてくれないかな、黒呼さん?」

「ふふ・・・だぁめ。」



 熱に浮かされたかの様な表情で、アタシの上に馬乗りになり見下ろす黒呼に、アタシは少し嫌な予感がする。


 何とか、逃げ出さなくては!!


 と、思って足掻いているのに、さすが黒呼の夢の中。

 本人の拘束力が、半端ねぇ!!


 その上、何故かアタシの下半身に、集中的に腰を擦り付け揺らして、少しずつ陶酔した表情になっていく黒呼さん。


 何時もの控えめな黒呼からは、想像もつかない程にいやらしくて、けしからんのですが!?


 思わず暴れる手を止めて、黒呼の痴態に見入ってしまっていると。



「あ・・・あは、固くなったぁ・・・」

「え?・・・・・えぇ!?」


 夢の中だからか、精神体の状態だからか。


 普通ではあり得ない事ーーーつまり、発情期にしかなり得ない、そんな下半身の状態にアタシはなってしまっていた。


 あまりの状況に、混乱で思わず固まっていると、いそいそと黒呼がアタシの着衣を外し、いわゆる『暴れん坊将軍』に触れて、感触を楽しみ始めた。


 いやぁぁぁー!恥ずかしすぎるでしょコレー!?


 思わぬ羞恥プレイに苛まれ、黒呼のなすがままにされて、抵抗する気も徐々に失われていってしまう。

 なんと言うか、感覚も、普通にあるからか、本能の方が強くなってきてしまって。

 しばらくエロ黒呼に弄ばれた結果、理性で抑えが効かなくなってきて。



 ーーーあ~、もぅ、まあ、いいかぁ。


 そしてそのまま、アタシは黒呼の夢の中で、諦めにも似た境地になりながら、とても積極的な黒呼を満足して気絶するまで気持ち良くしてあげるのだった。







 その後、全てコトを終わらせて、失神した黒呼の精神世界から追い出されたのと同時に自分の身体に戻ってきた。

 そして直ぐに、黒呼の首筋の傷を回復させ、そのまま覆い被さるように黒呼を抱きしめ、すぐ隣に突っ伏して倒れる。

 正直精神的にどっと疲れたせいか、睡魔が一気にやって来てしまい、アタシも黒呼を抱き締めたまま深い眠りについた。


 明日、起きたら黒呼に色々聞かなくちゃ、な。






「ーーー?ーーーー!?」



 う・・・ん、何?


 何だか・・・泣きそうな、声・・黒呼・・・?




 アタシは、回らない頭を何とか回転させながら、ゆっくりと目を開けた。


 目の前には、顔を真っ赤に染めて、涙目の黒呼がいる。


 ああ、可愛いなぁ。


 そのまま、黒呼の頬を撫でて、また瞼を閉じる。


「フミエ・・・お、お願い、離して・・?」


「・・・へ?」


 再び全力で瞼を開けて、状況確認すれば。


 ガッチリと抱き締めたまま、爆睡していたみたいだ。


 アタシは少し腕を緩めてあげると、黒呼が身動ぎして起きようとしてーーー


 ーーーグチャリ・・・と黒呼の下半身から水音が聞こえてきて、それと共にビクつく、黒呼の身体。


 ああ、これは。


 アタシは水音の場所に指を這わせて確認すると、多分中はとんでもない事になっているであろう感触がして、そっと指を外した。


 ああ、黒呼が真っ赤になって俯いている。

 何だか申し訳なくなるなぁ~・・・


「黒呼、昨日、夢の中で沢山シたから、だから肉体も、こんなになってる、だけだよ。

 だから、安心して、綺麗にしておいで・・・?」


 寝ぼけながらもがんばって黒呼をフォローした結果、黒呼はコクりと頷いて、直ぐにベッドから出て行ってしまった。


 アタシはそのまま、微睡みの中でうとうとしながら、多分綺麗に洗ってから戻って来るであろう黒呼を待つ。



 しばらくして。


「ぐずっ・・・フミエ、どうしよう・・・?」


 ベッドに黒呼が上がってくる感覚を感じ、その上で泣きそうな声を聴いた途端、アタシは飛び起きた。


 目の前には、ベッドにペタンと座り、裸体に浴衣を羽織っただけで下着を手に持つ黒呼が、困惑しながら見上げていた。


「ど、どうした!?」

「うぅ・・・じ、実は・・・」


 黒呼の困り事を聞いてみれば、どうやら、下履きは普通に穿けるけれど、そのまま、衣服を着ると胸が擦れて少し痛くて変な感じになり、違和感が凄いと言う事だった。



「あ~・・・多分、夢の中、つまり精神体に影響されて、肉体の方との違和感に繋がってるのかもなぁ。

 精神的な面は、普通なら、肉体には影響しないはずなんだけどねぇ。

 まぁ、数日で慣れるとは思うけど・・・。」



 確かに、少し赤くなって腫れてきているようにもみえる。


 まあ、昨日は容赦無しにハッスルしたから、ね。


 アタシは紐パンとセットのマイクロ系の紐ブラ(少しだけパッドで整形されてある)を腕輪から出し黒呼に着けてあげて、これで落ち着くまで過ごして貰うようにした。


 他にも数着、量産しておいた例の下着達を取り出して、黒呼に渡す。


 黒呼は慣れない装備にもじもじしていたけれど、動いても擦れなくなって、少しだけ安心してくれたみたいだった。


 まあ、アタシにとっては正直目の保養・・毒だけどな!




 それから、アタシはトトの魔眼で黒呼の状態チェックをし、まだ黒呼が肉体的には処女である事や他の状態にに安心しつつも、あの悪夢・・・呪いについて聞いてみると。


「あれは、大昔に任務で倒した大悪党が、何故か俺を気に入ってたらしくて・・・奴の死の間際に、俺に好きな奴が出来たらその思いの分だけ、俺を辱しめる呪いを、かけられたんだ。

 正直そんなの信じてなかったけれど、フミエと出逢ってから、その、本当に呪われていたって分かって。

 ある程度、深い眠りにつかないと出てこないから、いつも浅く眠るようにはしていたんだけれど。

 でも、昨日は幸せ過ぎて、つい、深く眠ってしまったんだ。

 たから、出てきてーーーそれで、フミエに助けられて、その上、あんなにも気持ち良・・・っ、は、恥ずかしい!!」



 途中で乱れに乱れた記憶を思い出したのか、黒呼は真っ赤になって俯いてしまった。


 なんと、可愛いらしい!?


 アタシはそのまま黒呼を抱きしめて、落ち着かせようと背中を撫でてあげると、直ぐに力を抜いてアタシに身体を預けてきた。


 はぁぁ、本当に可愛いなぁ。


 ゆったりと二人でいちゃつき合っていると、唐突に黒呼が、


「今夜もまた、夢で、いっぱいシて欲しい・・・ダメか?」


 と言ってくれた為、アタシは朝から萌死する寸前になってきてしまったのは、余談である。






 しばらくして、アタシ達は階下に降りて朝の支度をし、起きてくるであろう皆を待つことにした。


 先に起きた者の責務というか、毎度の流れで、沢山の朝御飯と昼飯を用意して、その後ゆっくりと今日の予定でも確認しようかな、なんて思っていたのだが。


「今日中に、二つの町をこなして、最後の首都に行くことは出来るか?この三ヶ所に早めに納品したいものがあるんだ。」


 と、黒呼が言うものなので、アタシは分身体を量産し、先に中くらいの町2つへ派遣し、朝の時間を使って修復だけこなす事にした。

 もちろん、隠された転移陣を探すのも抜かりなく行い、修復する。


 その上で、此方は此方でモーニングタイムをゆっくりと楽しむのであった。





 その後。



 特に問題もなく2つの町のギルド業務をこなして、首都まで飛んで行けば近いと言うものだから、アタシたちはセエレの翔馬を白呼よっすぃ~夫妻に渡して(他はアタシが分身して抱えた)、物凄い速度で首都へと向かった。


 途中で遠方に広がる草原・・・地元の人が言うに、戦場、である平野部が見えたが、まだ昼間だと言うのに黒い靄が立ち込めていて、遠く離れているというのに嫌な気配が感じられる。


 ああ、あそこでは、良くないモノが生まれまくってるんだろうなぁ。


 そう、アンデット系の、大量の良からぬモノが蠢く気配が、真っ昼間なのに、するのだ。

 これは、夜になる前に全て終わらせてしまった方が良い感じだな。


 チラチラとアタシが平野部に視線を送ったからか、クロムが仲間内の通信をオンにして、説明してくれた。



「遠くに見える平原は、大昔からこの国と他国との戦場にいつも使われていて、戦死した屍も全て放置されてきたものだから、今では昼間でも呪いのような靄に包まれて、大量の彷徨える魂が右往左往してるんだ。

 どの国も、戦争が終わると教会同士が協力して浄化を行っているみたいなんだけど、ここ50年前からやり始めたからか、数が多すぎて未だに浄化しきれていないんだ。

 だから、あの平原には近付かない方が良いよ。」


「加えて俺からも提案がある。

 念のため、あの都市で対闇属性の装備を買った方が良い。

 久しぶりにあの場所を見たが、昔よりも黒い靄が大きくなっているのが気になる。

 毎日、浄化しているはずなのに、何故なんだろうな。

 ただ、準備するに越したことはないから、ダメか?」


「資産的には問題ありませんよ。ご主人様、いかがですか?」


「OK。じゃぁ、あの都市に入ったら、先ずは装備を見てからギルドでお仕事するかぁ。」




 あ~、やっぱり推測が当たってた。


 てことは、あの靄の中の、すっげぇ大きな闇の気配も、確かに其処にいるって事よねぇ。


 何だか、こっち見てる気配がするんだけど。おっかねぇ。


 貴方には何もしませんよ、通りすがるだけですよ~。



 そう思いつつ、アタシ達は首都であろう大都市の入口、城壁の前の検問所の側へと降り立った。






ここからが、原種の国、本番!!!



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