6話 天を突く森
「そろそろ着くぞ、次の島、フォレ島に」
タトロン隊長が言う。僕たちはフリージ島に挨拶に行った後に次のフォレ島に行っている。
「木が高いですね。見上げても先端が見えない」
島に入った時にすぐ目に入ったのは、高い木、まるで天を突く槍のようだ。先に進んでいると、急に首にマントを羽織った人が出てくる。
隊長は知り合いのように挨拶する。
「よう、元気してた?」
「はいおかげさまで元気ですよ。あなたの隣にいるのは.....」
「こいつは新しい副隊長だぞ、優しく接してくれ」
「君が噂の新しい副隊長か、もうフリージ島には行ったんだろう。どうだった」
ほぼ置き去りで話していたが、今度は自分に聞いているようだ。
「なんと言うか災難でしたよ。ですが、サルン隊長は優しい方でしたよ」
ありのまま語った。
「ああよかった。何か大変な事が起きてないか心配だったんだ。あそこは結構気候が大変だからね」
あまりこの人からは、圧倒的な圧は感じない。
「おっと、名乗り忘れていたね。僕はアルス、ここフォレ島の防衛軍隊長だよ」
「僕はウィッシュ島の防衛軍副隊長のフルアスです」
「フルアス君か。少し話をしよう」
少し声のトーンが低く、声色が真面目になる。
「フルアス君は今の隊長達がなんの世代と呼ばれているか知ってるかい?」
なんだそれは知らない
「なんですか。それは」
「最強の世代だよ。全てが歴代最強なんだ。まずフルアス君の隣にいるタトロン隊長は能力最強、次のサルン隊長は戦闘に関しては最強だ。
僕は自分で言うのはなんだが、知識と技術が最強だ。そして次の島の隊長は総合力最強だよ」
「おい、そんなにハードルを上げるな、俺達が死んでしまったら示しがつかないじゃないか。.....まあ言っていることは事実だが」
「そんなこと言われていたとは知らなかった」
またなぜか隊長になる道が遠くなった気がする。だが、道が遠くなったり、イバラになったとしても僕は足を止めない、隊長になる日まで、
「!...敵襲だ」
決意を固めた瞬間、タトロン隊長が教えてくれた異形化した人間とも呼べない物体が僕たちを襲った。




