13話 千の仮面を持つ者
「フルアスここにいたのか、ちょっとついてきてくれ」
「アルス隊長、急に何ですか?」
「いいから早く」
「分かりました」
「さあ、ニャルラトホテプ、お前の能力は何だ?」
「実力には差があると思うからな、教えてやろう、俺の能力はコピーだ。実際に見て、その能力がどう言う能力か分かったやつの能力だけと言う制限はあるがな」
「なるほど、千の仮面を持つ者って事か」
どうする、銃で牽制するか?それとも切り込むか?銃で牽制した方がいいな。
「そのまま当たって死んでくれたら嬉しいんだが」
「パァン!」
奴は余裕の表情で、銃弾を避けた。
「はは、それは無理なお願いだ」
こいつ、剣を抜いた瞬間電速で迫ってきた。
「くっ」
なんとかナイフで受けれたから良かったが
このまま斬り合いになりそうだな。
「近接戦は互角のようだな、無貌の神!」
「まさか、ナイフで剣と同等の斬り合いができるとは、流石、暗殺部隊隊長だな。だが、少し頭が足りないのじゃあないか?」
「なに?」
「俺の能力はコピーだ!コピーは進化し続ける!」
突如、奴の剣先から、大きな爆発が起きた。そして、俺は壁に叩きつけられた。
「がは、あれはアイムの、がは、能力か。距離が空いたと言うことは、銃が撃てると言うことじゃないか」
俺はナイフを捨て、両手で奴に銃を向けた。
「パァン!パァン!パァン!パァン!パァン!」
「そんな物、雷速で走れば関係ないんだよ!」
「来た!」
「お前は、もう、銃弾は無いな?今の戦いで、6発撃ったよな?お前の銃はリボルバーだ。なぜかわからないが、これで俺に勝ちだー!」
「.....少し俺を舐めているのじゃあ無いか?暗殺部隊の俺の本来の武器は素手だよ。這いよる混沌!」
俺は奴の剣を止めて、蹴りを入れた。
「なん....だ...がは、はあー、はあー、想定外の連続だな、今回のUBKは、がは」
「なんだ?下を見て、気になった虫でもいたか?」
「このままではダメだな、お前の友の能力を使ってやる....!なぜ使えない、あいつの能力は時間ーーーーー」
「当たり前だろ、能力最強が1つだけだけ持ってると思っていたのか。隙ができてるぞ」
俺はその隙に、銃をやつの胸に撃った。
「なぜ、弾が...ある?全て撃ったはずじゃ」
「銃を捨てる前に、1発だけ残していたのさ。別にそれはいいのだがなぜ、お前は生きている」
「あまりこれは使いたくなかったが、この能力はクフゥルフの能力だ。水を操るなら、血を操るのもありだろう。そのおかげで俺は生きている」
まずい、非常にまずい、あいつ、流れ出た血を循環させて、無理矢理生きている。持久戦に持っていかれたら、負けるのは俺だ。
「ク、ソー!」
「どうした?拳が単調になって、取るのが簡単になってぞ。焦ったか?」
クッソ、全体に力が入らねえ、クッソ、ここで死ぬのか。まあ最後に親友を逃したからいいか。
「これで終わりだ!死ね!暗殺部隊の隊長!」
「バコォン」
「な....に...が...お...き」
その瞬間、ニャルラトホテプの胴体を、ラグナロクが貫いていた。
「くっ」
クフゥルフが下へ降りてくる。
「クフゥルフが降りてきたか」
「ニャルラトホテプさん、今回は撤退だ」
「待って逃すか」
ちっクフゥルフが、ニャルラトホテプの遺体を持って逃げたか。
「と言うかまじか、1km先から撃つとは、さ..す......が」
その時、俺は意識を無くした。
「ビンゴ!やはりできたか。流石だなフルアス、まさか、ラグナロクの充電をお前の電気で補えるとは、それにしても、ラグナロクをまともに受けて塵にならないとは、すごいな」
「隊長の役に立てて嬉しいです。ごほ、ごはっ、
はあ、はあ、はあ」
「大丈夫か?クソ、やはり、島一つの電力を、補うのは、厳しいか」
「大丈夫です。これ...くらい」
自分だけで出来ることを見つけないと。




