結奈の過去
こんにちは!
今回は王宮で色んなことが起こります。
お楽しみに!
「おい!!止まらないか!?」
私たちが追いかけていると、前に誰か立ち塞がった。
「あ、あなたは第3王子…」
『シリアス!!ちょうどいいみゃ!!あいつを追うみゃ!』
この人は第3王子のシリアス・ヴァロ。
同じ第3王子として仲がいい幼なじみだ。
「もちろんそのつもりだ。リノ。」
私は猫だからこの騎士団長より少し足が早いけど、でも私よりシリアスの方が足が早いのだ。
よく小さい頃に、私がどこか行ってはすぐ追いかけられてすぐ捕まえられた。
まあそんなことは置いておいて、とりあえず追わないと。
「わあっ!」
私ーー櫻井結奈は今王宮の近くのベンチみたいなものに座ってます。でも何かが物陰から飛び出して来ました。
「な、何?」
振り返るとそこには灰色と白の2匹のわんちゃんが。
『わあっ、ごめんなさいわん。』
そのままどこかに行きました。
「ん?」
何か落ちてる。
これは……骨の形…王家の紋章!?
また私王子に…?
ちなみに今更だけどこの世界では性別関係なく王の子だったら「王子」と言うみたいです。
これ、届けないと……
でもスノはどうしよう…
私ーーリノは今追いかけています。騎士団長は私たちが早すぎて見失っちゃったみゃ。
王宮を1周はしたと思う。
『うみゃぁっ!?』
突然、床が崩れました。
私ーー櫻井結奈は届けるか迷っています。
でも…困ってるだろうな…やっぱり届けた方が…
そう思った時、王宮の方からすごい音がしました。
私はすぐに王宮の方へ向かいました。
『いてててててみゃ……』
私ーーリノは王宮から落ちました。
慌てて辺りを見回すと、そこには牢屋に入れられているボロボロのお姉ちゃんがいました。
『お姉ちゃん!!良かった、無事?』
『……て』
『何?』
『逃げて!!にゃ』
そう言われて振り返ると、そこには巨大な魔獣がいました。ブラックオーガ。通称黒鬼です。
この魔獣はBランク魔獣。
ーー魔獣はEからSまでのランクが決められていて、Sに近づくほど危険な魔獣です。Sランク魔獣は、国が1つ滅びるほどの力を持っています。
今回のBランクは屈強な男15人でやっと倒せる魔獣。ーー
私は驚いて何も出来ずに涙目になって座り込んでしまいました。
ふとお姉ちゃんの方を見ると倒れていました。
『お姉ちゃん!!??』
そうお姉ちゃんの方を向いた時、ブラックオーガにひょいっと持ち上げられてしまいました。
その時、私は恐怖と不安からか気絶してしまいました。
「何があったんですか!?」
私ーー櫻井結奈は団長さんを治療しながら今までの事を聞いています。
「実は…」
「そんなことが…」
「とりあえず、リノを助けに行きます!」
「え!?でも2人だけじゃ…」
団長さんは私の話を聞かずに助けに行ってしまいました。
「もうこうなったら行くしか…」
その時、私の小さい頃のトラウマを思い出しました。
ーー私が8歳の時。いつも通りベットで天井を眺めていると、外の方からすごい音がしました。
まるで建物が崩れる様な、怖い音。
慌てて窓から外を見ると、道路にぽっかりと穴が空いていました。
しかもその道路は、病院のすぐ隣。
当時私は3階の病棟にいたので、今にも倒れそうな感覚がしました。
パニックになっていると、どんどん穴が広がって、ついには病院の玄関まで来ました。
その時看護師さんが来て、
「結奈ちゃん!!避難するよ!!こっち、おいで!」
私は恐怖で涙も出ない中、必死にその看護師さんの元へ。
そしてその穴が病院のロビーくらいまで来ました。
その時私はまだ2階と1階の間の階段。
もちろん看護師さんも。
そしてそんな私たちを置いて、病院が倒れ始めました。
それからパニックであまり覚えてないけれど、私は奇跡的に穴の中の瓦礫の下から救出されました。
でも、その時、看護師さんが庇うようにして私の上に乗っていたそうで、看護師さんは瓦礫が頭に当たってこの世を去ってしまいました。ーー
「私!!結奈!!何思い出してんだ!!怖いけど、今は行かないと…!!」
私は1分ぐらいしゃがみこんでいたけど、やっと立ち上がりました。
読んでくださってありがとうございます!
感想なども書いてくださったら嬉しいです。




