「頑張った」子
こんにちは!是非読んでください!
私は、ノクスのネックレスをしばらく見つめていた。
「……!」
その時、誰かに呼ばれた気がした。
誰?…このネックレスから…?
私の手が勝手に動く。
「託そう。」
それだけ、はっきりと聞こえた。
誰?託すって?
それでも、私の手は勝手に動いてネックレスに触れた。
「……っ」
いきなり、頭の中に知らない景色が流れ込んできた。
「お前、放課後校舎裏来いよ。」
「ごめん。放課後用事があって…」
この声…どこかで…
……ノクス?
なんとなく、そう思った。
そして、小さな男の子が口を開ける。
「これがどうなってもいいのか?」
そう言って、小さな男の子が手に持ったのはルビーが埋め込まれたネックレス。
これ、私が今持ってる…
その時、景色が変わった。
今度は、さっきの小さな男の子に殴られていた。
殴られているはずなのに、痛くない。
だ、誰?殴らないでよ。
声を出そうとしても、出せない。
最後に、足で蹴られてまた景色が変わった。
そこには、王様のような服装をした人がいた。
「…妻が亡くなる時、1番近くに居たのはお前だからな。」
そう言って、何かを手渡した。
手渡したものは……今持っているネックレス。
その時、また景色が変わった。
自分はボロボロで、息が切れていた。
何か、絶望したような気持ちになり、その後何か決めた気持ちになった。
「僕が、僕が世界を正すんだ。」
それだけ聞こえた。
『…ナ!ユナ!どうしたのにゃ!?』
「…!今のはノクス…?」
『ノクス……?もう倒したけど。』
『『うん。』』
ルー、リーとリノが言う。
「え、でも今のは確かにノクス…」
私はもう1回ネックレスを見る。
「…あぁ、そういうことね。」
そして、ネックレスを握りしめる。
「…ノクス、頑張ってたんだね。」
『『え?』』
『ノクスが…頑張ってた?』
『ノクスにゃ?』
ルーとリー、ラー、スノが戸惑う。
ノクス…
『……あぁ』
『…そっか。』
私がネックレスを見つめてると、スノとラーが何かを察したような声で言った。
「ノクス…」
必死に涙を堪える。そして、必死に作った笑顔でみんなに言う。
「ノクス、次は恵まれて生まれ変わるといいね。」
そう言った瞬間、1粒だけ涙が頬を伝う。
「…っ」
私は慌ててみんながいる方と反対を向き、黙って涙を拭う。
「…頑張ったね。」
私は小さくネックレスに呟き、みんなの方を向き直す。
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僕ーースノは結奈がネックレスに向かって何か、呟いているのを聞いていた。
本当は、涙を隠しきれてないけど、本人には言わない。
…結奈は、多分、「頑張ったね。」と言った。
僕は、なんとなく、その「頑張った」子が誰が分かっている。
沈黙の中、結奈がこっちを振り向く。
涙の跡は残ってるけど、必死の笑顔で言う。
「じゃあ、行こっか。」
僕たちはゆっくり頷いて、出口に向かった。
やっぱり、結奈は色んな人を救ってる。
結奈が知らないうちにも救われてる。
僕も、みんなも。
結奈は凄いなぁ。
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次回もお楽しみに!




