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恩返し

こんにちは!是非読んでください。

ーーーーー

ここ、どこ?

……あ、そっか、僕、死んだのか。

……僕は、結局何がしたかったんだろう。

世界を変えたかったのかな。

悪い人、全員いなくなってほしかったのかな。


いや、どれも違う気がする。

なんだ、何のために…僕は…

毎日毎日、研究して…


…わかった。

僕は、


認めて欲しかっただけなのかな。



…なにこれ。

僕の目の前には、鏡のような物が。


覗き込んでみると、結奈と…その仲間?

あ、僕の母上の形見…


結奈が見てる。


…これは、地上を写し出してるのかな。

結奈…


その時、僕は死ぬ間際の事を思い出しました。


…最期まで、僕を見てくれた。

僕を、僕という存在を。


僕は、誰にも認められなかった。

でも、結奈は僕を、認めてくれた。


あの優しい微笑み…


僕は、いいことをしたつもりだった。


でも本当は、色んな人を傷つけていた。


こんな僕を、結奈は認めてくれた。


僕には何ができるだろう。

体も、命も、研究道具も無い、ここで。


…僕は、命を軽く見ていた。

命がないと、研究も、後悔も、恩返しも出来ない。


……結奈

生きている、結奈なら。


結奈なら、母上の形見も、大切にしてくれる。

あの微笑みに、嘘は無い。

きっと、大切にしてくれる。


結奈に、僕が生きていたことを、証を。


託そう。



でも、恩返しはしたいな、なんて。

叶うわけ無いよね。

色んな罪を犯した僕の願いなんて。

聞いてくれる訳、無いよね…


「誰が、そんなこと決めたの?」

「え?」


振り返ると、知らない女の人が。


「あなたは?」

僕が尋ねると、ある物を見せてきた。

それは、ルビーが埋め込まれたネックレス。


「え?なんで、それを…」

その瞬間、僕は気づいた。


「……母上…?」


「…うん、そうよ」

「本当に母上?」


「そうよ。今まで、ずっと見てたのよ。」


「母上…!」

「会えて嬉しい。」


「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」

僕は子供のように、抱きついた。


「…あなたがしたことは、確かに、許せない。」


「え?」

僕は母上を見上げた。


「でも、あなたの存在とは、別でしょう。」


「母上…!」


母上、僕は、僕は…


今まで僕は、認められようと必死に頑張った。

でも僕は、やり方を間違えた。


色んな人を救うはずが、色んな人を傷つけてしまった。


でも、結奈は違った。

色んな人を助け、力が手に入っても、自分のためだけに使わなかった。


僕は、本当は結奈みたいになりたかったのに。


結奈が、僕に気づかせてくれた。



「僕…結奈に助けられたんだ。…だから、」


「恩返しがしたい。」

僕は母上を見つめた。


「…そうなの。」


母上は少し間を空けてから言った。

「…うん、あなたには十分、生きる権利があるのよ。恩返しをしたいなら、これを使いなさい。」


そう言って母上から貰ったのはポーション。

「これは…?」


「これは、転生するポーション。姿、名前は変わるけど記憶はそのままなの。」


少しポーションを見つめて、僕は言った。


「ありがとう母上。これからは僕、やり方を間違えないようにする。」


そう言って僕はポーションを飲んだ。

すると、体が熱くなってきた。

そして、意識が朦朧として来た。


「ずっと、見守っているから。」

意識が飛ぶ直前、そう聞こえた。

ーーーーー

読んでくださりありがとうございます!

今回はノクス編となりました。

次回もお楽しみに!

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