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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
レーナとラティオン

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第94話

王宮を出てロンデザリアの街中を通り抜け門をくぐり外に出る。

入る時にあった行列は無くなっており一台の馬車と数人の人がいるのみになっていた。

私は箒を取り出し浮かせてその上に横乗りし魔力で体を覆い空を飛ぶ。

ゆっくり空を飛びながら空間魔法の中からサンドイッチを取り出して食べる。

シャキッとした野菜の食感とマヨネーズで和えたツナの程良い塩気が口の中に広がる。

高く飛んで周りの風景を見ながらの食事はラキナに来てからの楽しみの一つで、一人で空を飛ぶ事がある場合はよくしていた。

サンドイッチと飲み物を交互に取り出し飲食をしているとたまに人懐っこい鳥や気性の荒いモンスターが近づいてくる事がある。

箒の先端に止まる人懐っこい鳥にはパンの切れ端などを与え、襲ってくるモンスターは倒していく。

モンスターは食材として狩る事はあるが、基本襲ってこなければ無視する事にしている。

モンスターと言っても動物と同じで気性の荒い者や穏やかな者と色々いるからだ。

体内に魔石がある生物かどうかの違いしかない。

高位のモンスターの中には言葉を話す者、理解する者もいて国によっては守護獣と呼ばれているモンスターもいる。


食事を終え速度を加速させる。


ゆっくり流れていた景色が速くなりモンスターにも襲われる事がなくなった。


いくつかの村や町が眼下に通り過ぎていくと大きな街、アルタニヤ王国の王都ラティオンが見えてきた。

魔国とは違い日本から来た人が多くいる事を考え街の近くの森林へ魔法で姿を見られないようにしながら降りていく。

森林から出て街の方に歩いて行く、周りのみんなと同じように門で探索者カードを見せて中に入る。

中に入るとスマホや携帯電話を持った人が多く見られ、住民の服装も今までとは違う服を着ている人たちがいて、日本との交流がさかんに行われている事が見てとれた。

しばらく歩いていると大きな店が見えてきた。

クルトの店「カザハナ武道具店」だ。

店の中に入りカウンターへ向かう。


「こんにちは、クルトはいる?」


「あ!レーナさん、こんにちは、親方なら工房の方にいますよ」


店員の女性に聞くと工房の方にいるとの事なので、カウンターを通り奥の方へ向かった。

階段や倉庫への扉がある廊下を抜けて奥の扉を開き中に入ると金属を叩く音が鳴り響く。

工房内は魔道具により大きな音は外に漏れず、さらに魔道具で風を起こし熱を外に逃すように建物を設計している為、中は暑いとはいえ通常の工房に比べると涼しくなっている。

問題としては外から呼ばれても工房内には聞こえないという事だが、元々金属を叩く音がうるさいので問題になっていない。


工房内を歩きクルトを探すと誰かと話しているようだった。

近づいてよく見るとクルトの話し相手は渋谷で鍛治をしていた荒野裕輝だった。


「クルト、こんにちは。荒野さんも、こんにちは」


「おっ、クルトさんと一緒にいたお嬢さんじゃないか、こんにちは!」


挨拶をすると私の事を覚えていたのか荒野は挨拶を返してくれた。


「母上、どうしたんだ?いきなりこっちに来て」


「えっ!母上!?」


クルトの『母上』発言に驚いた荒野が私とクルトを交互に見て驚いていた。

そういえば自己紹介をしていなかったと思い自己紹介をする事にした。


「クルトの母で魔女のレーナよ、よろしくね」


混乱を避ける為、日本の麗奈としてではなくラキナでのクルトの母、レーナとしての挨拶をした。

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