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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
レーナと魔国

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第92話

建物から出ると手入れされた花壇や木々に囲まれたパーゴラでメイドと騎士を連れて椅子に座り優雅に飲み物を飲んでいるリリスが居た。

リリスはフィアメールの母でサキュバス種という事もありスタイルが良く肌の露出が多い服を着ているが上品でおっとりした性格をしている。


「リリス、久しぶり」


私が声をかけると驚いた顔で振り向き、


「あら、レーナ、お久しぶりね~」


と言い微笑みながら手を小さく振った。


「そこの椅子に座って~」


リリスが椅子を指し示すとメイドが椅子の背もたれの後ろに移動したのでその椅子へ移動して座った。

メイドが飲み物を出してきた所でリリスが、


「で、どうしたの~?今はフィアちゃんがレーナの家に行ってるはずだけど、何かあったの~?」


と聞いてきたので、


「何かあったと言うかやりたい事が出来たって感じかな」


「?」


返事を返すとリリスがどういう事?というような顔で首を傾げたので、


「地球にインターネットっていう全世界に情報を流す事の出来る方法があるのよ、それを使って魔族は危険じゃないって事を地球に広めようとしているの」


そう言いながらスマホを取り出してアイドルの配信動画を検索する。


「あれ?それって地球の通信機器じゃない?」


「スマートフォンを知ってるの?」


「スマートフォンっていうのね、情報部が一台地球で手に入れて、地球の潜入部隊と連絡を取るのに使っているようよ?」


それは私に言っていいのかと思いながらも信頼されているんだなと思う事にした。


「これを使うとこういう物が見れたりするのよ」


そう言いリリスに見せたのは、キラキラした大きな会場で可愛い衣装を着て歌って踊るアイドルのコンサート映像だった。


「すごい音ね~、この子たち可愛い服を着てとても輝いてるわねぇ~」


「この人たちはインターネットで沢山の人たちに見てもらって人気になったのよ」


リリスは興味津々に画面を覗き込み、画面に映るアイドルたちの笑顔や華やかな演出に目を奪われている様子だった。


「ここまで大きくなれるかは分からないけどフィアメールも地球でこんな風に人気者になって魔族のイメージを変える、その為に今うちで勉強中なの」


「そうなの~?という事はフィアちゃんはまだ帰らないってこと?」


「そうね、勉強に区切りが付くまでは帰らないんじゃないかな」


「そうなのね~」


天音の指導のもとフィアメールたちは頑張っているのでとりあえずは配信しても大丈夫なぐらい知識を身につけなければいけないだろう。


「それで、フィアがなかなか帰れないだろうし何かある場合の連絡手段としてリリスたちの分のスマホを買ってきたわよ」


そう言いながら魔王と四人の王妃の分の五台のスマホを取り出した。


「えっ!レーナありがと~」


スマホを差し出すと嬉しそうにリリスが受け取る。


「使い方を教えるわね」


リリスの横に移動してこれをこうすると、とリリスに触らせながら説明していった。


「大体はこんな感じかな、フィアたちもこっちからグループに誘うわね」


リリスに説明していた時に作ったメッセージアプリのグループ『魔王家』にフィアメールたちを誘った。

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