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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
レーナと魔国

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90/120

第90話

フォノンについた私は、町外れに行き箒を取り出して浮遊魔法を使った。

箒は必要ないのだが、昔から『魔女=箒』というイメージがある麗奈は魔女を名乗り始めてから箒に乗る事にしていた。

高く上がり空気抵抗をなくす為、魔力で体を覆い飛び始める。

速度を出していき流れる景色を眺めながら魔国へと向かった。

数十分ほど飛ぶと魔国が見えて来たので速度を落とし門の前で箒から降りる。

門には長い列があり門番によるチェックがされていた。

私はその列の横、窓口がある小さな扉へと向かった。


「すみませーん」


「はーい」


窓口に声をかけると遠くから声が聞こえて知らない兵の格好をした魔族の男が来た。


「ルクスは居ますか?」


「ルクス兵長ですか?」


「はい、レーナが来たと伝えて下さい」


了解しましたと言い奥へと向かっていく。

遠くから、


「兵長!レーナっていう白銀の髪をした綺麗な人が兵長を呼んでますよ」


とルクスを茶化すような兵の声が聞こえてきた。


「えっ!レーナ様だと」


という声と共に先ほどの兵と一緒にルクスが来た。

ルクスはルガルの弟で門番の兵長をしている。

ルガルと顔のパーツは似ているがゴツい見た目ではなくシュッとしていて細マッチョのイケメンである。

門番と聞くと下っ端っぽく聞こえるが何が来るか分からない魔国において門番の兵長はかなりの実力が無いとなれない職業で重要な役職になっている。


「お久しぶりです、レーナ様」


「久しぶりね、ルクス」


挨拶をしていると一緒にいる兵が、


「兵長、こちらのお嬢様はどなたなんですか?」


と聞いてきた。


「魔王様の親友で魔女のレーナ様だ。覚えておくように」


「えっ!あの魔女のレーナ様ですか!?」


兵士の言葉を聞き頷くルクス、『あの』が何を指すのか気になるが気にしないようにして、


「ちょっとアルグオスとリリスに用があるから入るわね」


「了解しました、扉を開けますね。王城には連絡を入れておきましょうか?」


「ありがとう、お願いできる?連絡してもらってる間、私は少し街を歩いてから王城に行くわね」


ルクスに扉を開けてもらい魔国の首都、ロンデザリアに入った。


「そういえばフィアメールが私の家にちょっと長めに泊まる予定になったから、ルガルの帰りも遅くなるわ」


「わかりました。兄をよろしくお願いします」


ルクスの言葉を聞きながら、私は手を振り街の中へと入っていった。


街の中を歩くと他の国とは違い亜人が多く見られた。

比率でいうと魔族が一番多そうだが獣人や人族、ドワーフやエルフなどいて多種多様だ。

しかし、フォノンとは違いドローンやスマホを持った人が居ないのでフィアメールたちが話していたように地球との交流は上手くいっていないようだった。

市場を回りながら城への道を歩いていると一際大きな建物が見えてきた。

建物は劇場で入口の横には今やっている劇のタイトルと大きな絵が飾られていた。

タイトルを見ると、


『魔女の試練と真実の愛』


あらすじには、


『魔王と王妃の出会い、白銀の魔女の試練を乗り越えた第一王子と侯爵令嬢の真実の愛の物語』


と書かれていた。


「もしかして門番の言ってた『あの』ってこれの事なの?」


ストーリーは観ていないので分からないが、あらすじを見た感じだと私が現魔王と王妃に試練を与えて二人で乗り越えていく感じなのだろう。


「はぁ……魔王が凄く美化されてそうね」


私はため息をつきながら昔のことを思い出す。

当時、魔国を訪れた際、侯爵令嬢のリリスと知り合い仲良くなった。

リリスの婚約者で第一王子のアルグオスは魔族の中でも強く権力もあった事もあり傲慢な性格だった。

リリスに対しても傲慢な態度を取っていたアルグオスに対してレーナが文句を言ったのがきっかけでアルグオスが怒り出し無礼なレーナを殺す、と言い攻撃を仕掛けてきた。

しかし、何をしても全てレーナに軽くあしらわれた事により、アルグオスは自信を打ち砕かれたのだった。

そこからは上には上がいることを知り、傲慢だった性格を改め、努力をして今では名君と呼ばれるまでになった。


「最初の傲慢だった頃とか無かった事になってそうだなぁ」


そんなどうでも良い事を思いながら王城へと向かった。

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