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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
ラキナとまきなつ

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85/199

第85話

浴槽に入り周りを見るとシャワースペースではアクアとサタレアが体を洗っていた。

サタレアがシャンプーとコンディショナーとボディソープの使い方をアクアに教えてもらっているのかアクアがボトルを持ちながらサタレアに説明しているようだった。


ちょっと熱い浴槽を見るとイルとサラとマリが浸かりながら話しており、浅い浴槽にはフィアメールとケイとシルフィが気持ち良さそうに縁に頭をつけて仰向けで体を広げていた。

私が入っている浴槽には菜摘と天音が居て菜摘と目が合うと近づいてきて腕を触ってきて、


「ダンジョンに行ったりもしてるって聞いたから筋肉質かと思ったけどモチモチの肌ね」


と腕を揉みながら言ってきた。


「この見た目になってからあまり筋肉質な体じゃなくなったのよね、だからと言って力がなくなったわけではないから不思議よね」


Sランクダンジョンを踏破した際に姿が変わった事により筋肉質な体が柔らかい体になって焦ったが、剣を持って振ってみても違和感なく振れたし剣の重みの感じ方も変わらなかった。

それどころか体内の魔力が増えて魔力の循環も良くなっていた事により強化魔法を使うと、それまで以上に強くなっていた。

それからはどれだけ食べてもどれだけ運動しても体形が変わる事がなかった。


「うわ~凄く弾力のある綺麗な肌だ~」


話を聞いていたのだろう、天音も私の肌を触って感嘆の声を漏らしていた。


「フィアの肌も凄く綺麗よ」


「うん?呼んだのだ?」


私の声が聞こえたのか仰向けになった状態で顔を向けながら聞いてくる。


「いやね、フィアの肌も綺麗よって言ってたのよ」


私がそう答えるとフィアメールはゆっくり体を起こしてこちらの浴槽に移動してきた。


「みんなから『フィアメール様はリリス様に似てスタイルが良く肌も綺麗ですね』って言われてるのだ!」


フィアメールは魔国で身分関係なく可愛がられて愛されている。

魔国の城下町にもよく行くフィアメールは色々な人からそう言われてきたのだろう、母親のリリスと同じと言われた事を誇らしそうに言ってきた。


「リリスはサキュバス種なだけあって美しいわよね」


「そうなのだ!お母様は美しいのだ!」


フィアメールは可愛い系なのに対してリリスは美しいという見た目をしている。

身長はリリスより低いがスタイルは似ているので母親のリリスを尊敬しているフィアメールを褒めるならリリスと同じ所を褒めた方が喜ぶと魔国のみんなが知っているのかもしれない……。


「わぁ~本当だ、フィアメールちゃんの肌も凄く綺麗でモチモチしてる!」


天音が私から離れてフィアメールの腕を触っていた。


「日本には無い変わったスキンケア用品でもあるの?」


今までにないくらい真剣な表情で菜摘が聞いてきたので私は首を振りながら、


「残念ながら無いわね、どちらかというと種族特性みたいなものじゃないかしら?スキンケア用品に関しては日本の方が進んでると思うわよ」


「そう……残念だわ……」


本当に凄く残念という感じで呟く菜摘から視線を外し、天音に触られてくすぐったそうにしているフィアメールや気持ちよさそうに湯に浸かり喋っているみんなを見て心の中で菜摘に申し訳なく思うのだった。

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