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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
ラキナとまきなつ

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第79話

大きな木々に囲まれた家は、フォノンの町の景色とは一線を画す佇まいだった。


「大きい家だね」


「素敵な家です」


渉と天音が感嘆の声を漏らし、その目の輝きは期待と驚きで満ちていた。

私はそんな二人に微笑みながら扉の鍵を開け、皆を招き入れた。


「ただいま」


玄関の扉を開けると、小さな足音と共に愛娘のケイが駆け寄ってきた。


「ママ!おかえりー!」


ケイは両腕をいっぱいに広げながら抱きついてくる。


「ケイ、ただいま。お利口にしてた?」


膝を折り抱き止めるとケイは嬉しそうに、


「うん、ちゃんといい子にしてたよ!」


と誇らしげに報告してきた。

ケイの頭を撫でながら立ち上がると、彼女の後ろから足音が聞こえてきた。


「おかえりなさいませ、レーナ様」


アクアが挨拶をすると隣に並んでいるイル、サラ、シルフィも挨拶してくる。

挨拶したみんなからケイに視線を戻すと不思議そうな顔をして菜摘たちを交互に見比べていた。


「ママ、後ろの人たちは誰?」


ケイが問いかけながら、ちょこんと私の服を掴んでいる。

私は微笑みながら、


「ママの知り合いよ」


と言うと菜摘が、


「こんにちは、麗奈の友達の牧野 菜摘よ、とっても可愛いわね」


しゃがみ込み、ケイの目線に合わせて優しく話しかけた。

続いて晶が挨拶した。


「初めまして、俺は菜摘の夫の牧野 晶だ。よろしくね」


と自己紹介した。


「私は添野 天音です、よろしくね」


天音も柔らかな表情で挨拶し、


「僕は下浜 渉です。よろしく」


と渉も笑顔を向けた。

ケイは少し恥ずかしそうにしながら、


「こんにちは、ケイ カザハナです……宜しくお願いします」


と丁寧にお辞儀をした。

その姿に一同が和やかな笑顔になる。


「私はアクアと申します」


とアクアが挨拶して、


「イルです」


「俺はサラ、よろしく!」


「シルフィだよ~、よろしくね~」


とみんなが挨拶した。

一通り挨拶が終わったので玄関からみんなをリビングに案内して行く。

廊下を歩きながらシルフィに、


「シルフィ、菜摘たちの泊まるお部屋を準備してきてもらえる?」


と頼むとシルフィはすぐに理解し、


「了解しました!行ってくるね~!」


と二階へと急ぎ足で向かっていった。

リビングに入るとアクアとサラがすでにお客様用のカップを用意しており、ケイは少し緊張した面持ちで私の後ろにくっついて歩いていた。

みんなにソファに座るように勧めて座ってもらい、アクアとサラがみんなの前のカップに紅茶を入れていく。

飲み物を一口啜り、落ち着いたところで、


「麗奈、今日購入したパソコンや周辺機器を出してもらえる?渉と天音に設定してもらうから」


菜摘が購入した品々を取り出すように促してきた。

私は頷き、収納魔法を使用し、購入したパソコンやカメラ、ドローンなどを順番に取り出し、リビングの床に置いていく。

天音と渉が私が置いていく商品を、慣れた手つきで箱から取り出し開封し配線の接続や設定をし始めた。

その様子を、皆が興味深そうに見つめている。

フィアメールたちは、天音と渉の流れるような動きに目を奪われているようだった。

フィアメールが、


「何をやってるかわからないけど凄いのだ」


とキラキラと瞳を輝かせている。


「ああ、まるで魔法を見ているようだな」


とカイトも驚きつつ感心していた。

その様子に気づいたのか、渉が優しく解説してくれた。


「パソコンを初期設定してます。パスワードを登録したりウイルス対策のソフトをダウンロードしてるんです」


フィアメールたちは謎の単語に混乱しながらも質問しては、渉と天音が答えながら準備を進めていた。

私はそんなみんなを見ながらアクアとサラを呼び、


「夕食の時間にもなるしパソコンの設定にも時間がかかるだろうから料理を作ってくるわね」


とみんなに言いアクアとサラと共に行こうとすると、


「異世界のキッチンがどんな感じか見たいし料理作ってる所も見たいから一緒に行っていい?」


菜摘が興味津々といった様子で訊ねてくる。

私は少し考えた後、


「いいわよ。キッチンは私が日本のキッチン用品を真似して魔道具を作ったから特に日本と変わらないけれど良い?」


と答えると、菜摘が目を丸くして、


「魔道具を作ったの?凄いわね」


彼女は感嘆の声をあげた。

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