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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏


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第71話

みんなの荷物を預かってスマホをチェックすると、菜摘からメッセージが届いていた。


『もうすぐ着くよ!』


とのことなので、私たちはギルドの入口へと向かい、そこで菜摘を迎えることにした。

ギルドのホール内で待機していると、程なくして菜摘から電話がかかってきた。

画面に出た通話ボタンを押す。


「もしもし」


『麗奈!ギルド前に着いたよ~!』


電話越しに弾んだ声が響いてくる。


「了解、今から玄関に向かうわ」


電話を切り、フィアメールたちに声を掛ける。


「菜摘さんが着いたみたいよ、玄関に行きましょう」


全員が頷き、ギルドの玄関へと向かう。

外に出ると、フィアメールが驚いた様子で声を上げた。


「わぁっ!講習の映像で見たけど、本当にたくさんの自動車?が行き交っているのだ!」


まだ自動車という単語が合っているか心配になりながら言っているようだ。

道路を見ると彼女の言う通り、車が頻繁に往来しており、ラキナとは全く異なる光景に驚いているようだ。

周りを見渡していると、手を振る人物を見つけた。


「麗奈!こっちこっち~!」


手招きする菜摘のもとに行くと、彼女がにっこり笑顔で手を振っている。


「菜摘、久しぶりね。元気にしてた?」


私が近寄ると、菜摘は嬉しそうにして、


「もちろん!麗奈こそ元気にしてた?」


「ええ、元気よ」


と言うと菜摘が私の背後にいるフィアメールたちを見て、


「こんにちは~みんなも来てくれてありがとう」


と挨拶する。


フィアメールたちも


「こんにちはなのだ!」


「こんにちは」


と返事をした。

みんなが挨拶したのを確認すると菜摘が


「とりあえず、うちのスタッフを車で待たせてるし駐車場に行こうか」


と促して駐車場へと向かった。

少し歩き駐車場に着くと菜摘の旦那である晶さんと初めて見る男女のペアがいた。

菜摘がうちのスタッフと言っていたしあの二人がそうなのだろうと思いながら彼らに近付く。

菜摘が彼らの横に行くと振り返り、


「私がまきなつプロダクションの代表取締役をしている牧野 菜摘よ、よろしくね」


とにこやかに挨拶した。


「牧野 晶だ、菜摘の夫でダンジョン配信をしている。よろしくな」


と晶が続いた。

続けて、


「まきなつプロダクションで働かせてもらっています、下浜 渉(しもはま わたる)と申します。よろしくお願いします」


男性が自己紹介すると、


「同じくまきなつプロダクションで働いている、添野 天音(そえの あまね)です。よろしくお願いいたします」


女性も挨拶する。


「私は風花 麗奈です、菜摘の親友よ。よろしくね」


私も彼らに頭を下げると、他のメンバーも、


「私はフィアメールなのだ!魔国ランレインの第四王女なのだ!堅苦しい言葉は好きじゃないから気楽に話してほしいのだ!」


と順番にメイドの、護衛の、と自己紹介していく。

全員の挨拶が終わると、菜摘がパンッと手を叩き言った。


「さて、まずはご飯を食べに行きましょうか!」


その言葉と共に私たちは移動を開始する。

晶さんの車に私たちは乗り込み、菜摘と天音さんが渉さんの車に乗ることとなった。

助手席に座った私は、運転席でハンドルを握る晶さんに声を掛ける。


「金沢まで来てもらってありがとうございます」


私の言葉に晶さんは、


「いやいや、こちらこそ話題性のある方々を紹介してくれて感謝してるよ」


と礼を返してきた。

続けて、彼はバックミラー越しに窓の外を見て楽しそうにしている後部座席のフィアメールたちを見ながら言う。


「ところで、魔族って肌の色が紫っぽくて角があるって聞いてたんだけど、違ったんだな」


「ああ、それは魔法で肌の色を変えてツノを隠してるのよ」


と私は補足した。


「へぇ、そんな事ができるのか」


と晶は感心しながら車を駐車場に滑り込ませた。


「ここが昼食の場所だよ。菜摘たちが席を取ってくれてるはずだから」


と言われたので、私たちは扉を開けて車を降りた。

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