第58話
翌日、朝早く目が覚めた私は、キッチンに向かった。
アクアとサラと共に朝食作りを始める。
今日の朝食はサラダとパンとコーンスープ。
日本で買ってきたあんバターといちごジャムの入れ物にスプーンをセットしてテーブルに置く。
そして日本で買った紙パックの牛乳をコップに入れて置いていく。
しばらくすると他のみんなも起きてきて顔を洗いテーブルに着き始めた。
朝から賑やかに朝食を食べる。
カイトが牛乳を見て、
「これはミルクですか?飲んでも大丈夫なのでしょうか?」
と言ってきたので安心させる為に、
「これは日本で販売されている商品で、そのまま飲んでも大丈夫よ」
その言葉を聞いて恐る恐る飲んでいく。
「あっ!おいしい!」
「冷たくて美味しいですね」
マリとカイトが笑顔で感想を言った。
ケイがあんバターを見て、
「これは何?」
と尋ねてきたので、
「それはあんバターって言うのよ、パンに塗って食べると美味しいわよ」
と言うとケイが早速塗り始め一口食べる。
「あま~い」
幸せそうに食べる姿を見て微笑ましくなった。
賑やかな朝食も終わり片付けが終わると、
カイトとマリがスマホを購入する為、出掛けていく。
「分からない事があったら電話してね」
「はい、行ってきます」
「気をつけてね~」
「行ってきま~す」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいませ」
カイトとマリをみんなで見送り掃除や勉強、稽古などをして各々がいつもの日常を過ごしていた。
昼食が終わりリビングでゆっくりしていると、扉を開ける音がした。
「ただいま!」
「ただいま~」
カイトとマリが帰ってきたようだ。
私は玄関の方へ行き、
「おかえり、ちゃんとスマホは買えた?お昼は食べたの?」
「もちろん買えたよ、お昼は兼六園ギルドで食べてきました」
とカイトが笑顔で答え、続けてマリが興奮気味に、
「銀行で口座を作って探索者カードに登録しましたが便利ですね!」
そう言いながら二人は私にスマホを見せてくれた。
貨幣でしか買い物が出来ないラキナと違い地球でのカードを使っての買い物の手軽さに驚いていたのだろう。
「お疲れさま、無事に買えて良かったわね、リビングに行きましょうか」
そう言い二人とリビングへと向かった。
ソファに座り、
「早速SNSアプリで友達登録しましょうか」
私がそう言い二人と友達登録をする。
そしてグループに誘い、
「これでみんなとメッセージのやり取りしたり写真を送ったりとか出来るわね。分からない事があったら聞いてくれれば教えるから」
私がそう言うと二人とも嬉しそうな表情を浮かべて答える。
その後はみんなにパソコンの操作を教えながらインターネットを使用して調べ物をしたりゲームをしたりして過ごした。
それから日が経つにつれスマホやパソコンに慣れていきSNSでのやり取りも活発に行われるようになっていた。
カイトとマリは颯斗、理依奈とメッセージのやり取りをしており、ケイは旭とやり取りをしている様だ。
特にマリは理依奈との相性がいいのか仲良くしているようだった。
そして数日が経ち、リビングでケイと勉強をしていると、玄関の方からノックの音が聞こえた。




