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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
家族と家族

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第57話

パソコンを閉じたあと私はスマホを取り出しグループチャットを開き一言だけ入力する。


『みんなよろしくね!おやすみなさい 』


するとすぐに既読マークがつき次々とメッセージが届いた。


『こちらこそよろしく!』や『おやすみなさい』という文字、『よろしく』や『おやすみ』などのスタンプが流れてきた。


私はパソコンの電源を落とし、リビングを見渡す。

みんなが夢中になってスマホを弄っていた。

そんなみんなの様子を眺めていると、ケイがマリとカイトにスマホの使い方を教えているのが目に入る。

どうやら、カメラ機能やメッセージの送り方などを教えているらしい。

ケイが自分のスマホをマリに持たせて指示をだしている。


「マリお姉ちゃん、まずはここの四角い絵を押してみて」


「これ?」


「そう、そうしたらこのスマホの裏にあるここを撮りたい場所に向けるの」


「あっ!カイトがスマホに表示されてるわ」


「そしたら撮りたいタイミングで右の丸いのを押してみて」


「分かったわ……こうかな?」


マリは言われた通りに操作をしていくと、


「あっ、なんかピコって音が鳴りました!」


と楽しそうにはしゃいでいた。

その反応に私も嬉しくなりつい笑みが零れた。


「それが撮影成功の合図だよ!これでカイトお兄ちゃんが撮れたはずだよ!」


ケイが説明するとマリは興奮した様子で、


「本当だ!撮れてる!」


と喜んでいた。

どうやら問題なく撮れたようだ。


「次はカイトお兄ちゃんだよ!」


「了解」


ケイがカイトに声をかけるとカイトが少し困ったように答えた。

マリに教えたようにケイがカイトにカメラの撮り方を教えていく。


「うん、分かった……よし……」


カイトは慣れない手つきでカメラ機能を起動させ私に向けてきた。


「じゃあ、母さん撮ってみるね」


そう言われ私はピースサインを作る、ピコっという音と共に私の姿がスマホに保存された。


「できた?うまく撮れた?」


ケイはカイトの撮った写真が気になるのか覗き込もうとする。


「うん、ちゃんと撮れてると思うよ」


ケイの言葉にカイトが答えスマホの画面を見せている。

私もどう撮れているのか気になり覗き込んでみる。


「どれどれ?」


見るとそこにはピースサインをした笑顔の私がしっかりと映っていた。


「ママ可愛い!」


ケイが私に抱きついて言ってくる。


「ありがとう」


ケイの頭を撫でながらお礼を言うと更に嬉しそうに笑顔になった。


「そういえば、スマホでも私がパソコンでやっていたような検索ができるのよ」


私はみんなにそう言いスマホでの検索の仕方を説明する。


「まずはこのアプリを立ち上げるの」


「えーっと、これを押して」


「そしたら虫眼鏡みたいなアイコンの横にある『検索』の文字を押すと文字を打つところがでてくるから文字を打ち込むの。そしたら確定して検索すると関連したものが出てくるのよ」


私は簡単にやり方を教えてあげるとケイが一生懸命文字を入力していく。


『せいそうのりょだん』


とケイが入力する。

私はそれを見て漢字の変換機能の事を教えてなかったなと思いながら『多言語理解』があっても機械への入力に関しては難しいものだなと感じた。

検索すると『星霜の旅団』とタイトルに書いてあるネットニュースの記事が一番上にきた。

まだ地球との行き来ができる様になってまもないし『星霜の旅団』のホームページは作られていないようだ。


「動画はどうやって見るの?」


「文字を入力するところの下の方に項目があるでしょ?そこを押すの」


「これかな」


ケイが『動画』と書かれている項目を押した。

すると沢山の『星霜の旅団』の動画が出てきた。


「いっぱいあるから好きなものを選んでね」


「これは何だろう?」


ケイが一つの動画を選ぶ。

それは切り抜き動画で『【切り抜き】星霜の旅団パーティ下層戦闘シーン集、リア様のアドバイス付き』というものだった。

動画の内容は戦闘がメインのようだ。

パーティ構成は攻撃役と防御役、それに加えて遊撃手と魔法使い、回復術師というバランスの良い構成で戦っている。

訓練でもあるのか、リアが後衛組の所で見ており危ない場面があるとたまにリアが弓で補助をしている姿があった。

どうやらこの動画の戦っている場所は下層の序盤くらいらしくクランの若手を育てるのが目的で戦闘が終了するたびにリアがアドバイスをしているというものだった。

それを見たカイトが


「他の人のダンジョンの中での戦いが見れるなんて面白いな」


と言いカイトもスマホに興味が出てきたのかな、と思う。


夜もだいぶ更けてスマホを触っているみんなも眠そうな顔を見せ始めた。


「じゃあ今日はここまでにしてそろそろ寝ましょうか」


私の言葉にみんなが頷く。


「スマホに夢中になって夜遅くまで起きないようにね。みんな、おやすみなさい」


私の言葉にみんなから


「はーい、おやすみなさい」


「おやすみ~」


「おやすみなさいませ」


といった言葉が返ってきた。

各々が部屋に戻っていくのを確認し私も自室へ入りベッドにもぐる。

今日も色々なことがあったなと思いつつ眠りについた。

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