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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
家族と家族

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第55話

バーベキュー炉の上、最後に残った焼き鳥をカイトが食べて、


「ふぅ……美味しかった」


バーベキュー炉に乗せていた物が無くなった。


「おいしかったー!」


「もう食べられない~」


ケイが満足そうに、シルフィがお腹を擦りながら言い、アクアとサラとイルが、


「地球の焼き肉のタレも甘口や辛口など色々あって美味しかったですね」


「地球のビールも美味かったな!」


「コーラも美味しかった」


イルは途中から飲みだしたコーラが気に入ったようだ。

みんなで食べたバーベキューはとても楽しかったし美味しい物ばかりだった。


「さてと、そろそろ片付けましょうか?」


食休みを挟んだところで立ち上がる。

いつの間にか外は暗くなっており、外灯がないここでは暗さが増していた。


「はーい!」


みんなが立ち上がり皿洗いや残った食材の後片付けを始める。

アクアが水魔法で洗いシルフィが風魔法で乾かしていく。

乾いた食器や道具などをイル、ケイ、カイトが片付けていき、食材をサラとマリが冷蔵庫にいれていく。


それを横目に見つつ炭に魔法で水をかけ消火し、バーベキュー炉、テーブル、椅子と一緒に魔法で土の中に沈めて撹拌していく。

最後に庭の土を平らにしていく。

洗い物も片付けもすぐに全て終わったようでみんながリビングに戻っていきソファーに腰掛けていた。

私もリビングに向かいソファーに座るとアクアがコーヒーを入れて持ってきてくれた。

みんながソファーに座ってジュースやコーヒーを飲みゆっくりしながらスマホを操作している。


それをマリが羨ましそうに見ていた。

そのマリの様子を見て、私は苦笑する。

まあ無理もないかマリはスマホを持っていないのだから。


「マリもスマホ欲しいの?」


聞いてみると、彼女は小さくうなずいて


「私も写真を撮ったりメッセージのやりとりをしたいです」


やはり欲しかったようだ。


「それなら購入までの流れを教えてあげる」


と私は口を開いた。


「まず銀行に行って口座を開設する必要があるの、口座を作ったら探索者カードに口座を登録してお金をいくらか預けると良いわよ。口座に入っているお金は日本で買い物する際に探索者カードを出すと使えるから便利よ。銀行はお金を預けられる場所で、口座って言うのは銀行にお金を預けたり返してもらったりする個人の箱のような物ね」


「銀行で口座を作り探索者カードに登録してお金を預ける」


マリが口に出しながらメモを取っているのを待ち、続けて説明する。


「その後、専門店に行って契約すれば使えるようになるわ、契約の際に本体の料金と月々の支払いに探索者カードが必要になるからね」


といいパソコンで検索して銀行の場所、携帯ショップの場所、スマホの値段や契約プランを見せた。マリも見せたサイトにあった画像や値段を見て興味津々の様子だ。

マリが嬉しそうに笑みを浮かべる。


「分からない事は銀行の受付やお店の店員に聞けば良いよ」


「わかりました!明日買いに行ってくる!」


マリが明日買いに行くと喜んでいるところにカイトが呆れたような口調で言った。


「仕方ないなぁ……マリが買うなら俺も買うし明日は買い物に付き合うよ」


カイトは仕方なくと言った感じで返事をした。

そんなやり取りをしているうちに恵から電話がかかってきた。


画面に『風花 恵』と表示されているスマホを手に取り通話ボタンを押す。


「もしもし、麗奈ちゃん」


「こんばんは、お母さん」


「こんばんは、ご飯は食べ終わった?」


「ちょうど終わった所」


「そう、こちらもさっき終わって食休みしているところなの、電話で話してたことだけど、こっちは準備できたけど今から大丈夫?」


「大丈夫よ、今からパソコンのソフトを起動するね」


「ええ、よろしくね」


「じゃあパソコンの準備が出来たらパソコンで呼び出しするから待っててね」


「分かったわ、待ってるわね」


電話を切り周りを見回しながら、


「みんなー!!地球の家族を紹介するから集まって」


みんなを集めてリビングのソファに座らせて、恵と話をしていたパソコンのソフトを起動させる。


「今からパソコンで通話するわよ、向こうにも同じようなパソコンがあってカメラを向けてくれていると思うからこのモニターに映るはずよ」


そう言いながらパソコンを操作していく。

設定が終わったところで実家のアカウントを見つけ会話をする為カメラ付きの呼び出しをする。

少しするとモニターに映る映像が変わりそこに恵が映っていた。


「お母さん、聞こえてるー?」


「聞こえてるし映ってるわよ」


恵が微笑みながらそう言った。


「パソコンで麗奈と繋がったし、さぁみんな挨拶しましょうか」


恵に促されて皆がそれぞれ自己紹介をしていく。

画面の前に恵と浩一が出てきて話し始めた。


「まずは私、麗奈の母親の恵よ。そしてこちらが夫の浩一よ」


「麗奈の父の浩一だ」


「よろしくね~」


「よろしく」


恵が笑顔で軽く手を振りながら言い浩一がそれに続く、そのあとすぐに啓介と晴奈が話し始めた。


「麗奈の兄の啓介です」


「啓介の妻の晴奈です」


「よろしくお願い致します」


「よろしくお願い致しますね」


啓介が丁寧な口調で挨拶すると隣で晴奈も同様に丁寧な言葉遣いで挨拶する。

そして二人の子ども達である颯斗と理依奈と旭も挨拶をしていく。


「先ほどの二人の子どもの颯斗です。こちらの理依奈とは双子で兄になります。16歳の高校2年生です、よろしくお願いします」


「同じく16歳の高校2年生で颯斗と双子の理依奈です!みなさんよろしくね~」


「僕は旭といいます!13歳の中学1年生です、よろしくお願いします!」


颯斗は背筋を伸ばし丁寧に挨拶をして、理依奈は明るく元気に挨拶をして、旭は緊張しているのか少し堅い口調で挨拶をした。

みんなの挨拶が終わると恵が満足そうな表情を浮かべて、


「これで私たちの紹介は終わりね、続いてそっちの家族の紹介をお願いできるかしら?」


とこちらに振ってきたので、私はみんなを紹介する為、ソファから立ち上がり一歩前に出た。

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