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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
帰りとスマホ

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第46話

魔導列車が走り出し、窓の外を眺めながら、スマホを取り出した。

何か調べてみようかなと思い流華と菜摘の会社について調べてみることにした。

検索エンジンを使ってまず【クラン 大帝の翼】と入力し、ヒットした公式ホームページを開いた。


「クラン『大帝の翼』歓迎します!」


という派手なバナーが目に飛び込む。

ページをスクロールすると、ダンジョンが初めて出現した頃からの歴史的な紹介文が載っていた。

創設メンバーの中には流華の名前もあり、彼女が副リーダーとして活動している写真やインタビュー記事もあった。


「流華、本当に頑張ってるんだな……」


思わず呟く。

彼女が居酒屋で話していたことを思い出す。

私が突然目の前から消えて、彼女はずっと私が消えた原因を調べていたようだった。


私が消えてから5年後に突然現れたダンジョンが私の失踪と何か関係があるかもしれないと思い、必死になって探索を続けていたら、いつの間にかトップクランの副リーダーになっていたという話を笑いながらしていた。

そんな思いで頑張ってくれていたことに胸が熱くなった。


記事をさらにスクロールすると、創設当初から今に至るまでの活躍が写真と共に掲載されていた。

初期メンバーには流華も写っていて、『第一陣』と呼ばれる『ダンジョン探索者ライセンス』初年度パーティの一つ『大帝の翼』がどうやってパーティからクランへと拡大し、組織化されていったかが書かれていた。

次のページでは、現在のクランリーダーである『帝 勇気(みかど ゆうき)』の紹介があった。

彼は、『大帝の翼』がパーティだった頃からリーダーで、今も最前線で活躍する一流の探索者だと書かれていた。

『大帝の翼』は現在、数千人の所属探索者を抱え、日本各地に支部や探索者用品のお店を展開しているとの事だった。


「さて、次は菜摘の会社を見ようかな」


私は検索欄を閉じ、別のタブを開いた。


【まきなつプロダクション】


と打ち込む。

するとすぐにウィンドウが開き、会社概要が表示される。


『まきなつプロダクションは、アイドル部門と探索者部門を中心にネット配信や動画投稿を行う新興メディア企業です。代表取締役:牧野菜摘が中心となり、「夢を叶える舞台を創る」というビジョンのもと活動しています』


「『まきなつプロダクション』って、菜摘が名前の由来になってるんだろうな……」


思わず笑ってしまった。

確かに、苗字の『牧野』と名前の『菜摘』を合わせればぴったりだ。

私はさらに詳しい情報を求めてリンクをクリックした。

すると『アイドル&探索者』と題した動画チャンネルのリストが表示された。

そこに並んでいるのは、歌や踊り、雑談などをするアイドル、ダンジョン内でモンスターと戦う探索者、さらにはアイドルでありながら探索者としてもダンジョンで戦っている姿など様々なサムネイルだった。


「すごいな……こんなにいろんなジャンルがあるんだ」


リストをスクロールしていくと、菜摘の写真も見つかった。

スーツ姿でカメラの前に立っている菜摘は、いつものラフな姿ではなく、凛とした雰囲気を醸し出していた。


「菜摘の会社は幅広い層をターゲットにしてるんだな……」


そして最後に紹介されていたのは、菜摘自身がMCを務めるトークバラエティー番組だった。

ダンジョン探索者や有名人を招いて様々なテーマで語り合うという内容だ。


「菜摘って、こういうの好きそうだもんなぁ」


そう思って思わず微笑んでしまった。


「さて、そろそろ着くかな」


私はスマホをしまい、席を立つ準備をした。

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