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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
クルトと鍛治工房

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第35話

クルトを見送った私は渋谷の街へ買い物に出る事にした。

ケイや精霊たちへのお土産を考えながら、複合施設内のデパートに向かった。


「みんなへのお土産は何がいいかな……」


考え込んでいるうちに、いくつかの候補が浮かび上がる。

まずはお菓子だ。

甘いものはみんなが喜ぶだろう、食べきりやすいサイズのものが好まれるはず。

デパ地下でお洒落なお菓子を見つけては、あれこれ悩む。


「クッキーとかチョコレートもいいけど、季節限定品もあるし、みんなにはこういう派手なものも喜ばれるかも……」


次々と箱を手に取っては購入していく。

さらに、アクセサリーコーナーにも立ち寄り、小さくて可愛いブレスレットやヘアピンなどを選んだ。


「これなら全員分用意できるし、個人の好みも考慮できるわよね」


私はケイや精霊たちの顔を思い出しながら、似合いそうなアイテムを選ぶ時間が楽しかった。

最後には大きな袋いっぱいにお土産が詰まってしまったものの、全ては感謝の気持ちと愛情から来るものだった。


荷物を収納魔法に入れ渋谷の街を歩くうちに、ふとパソコン売り場の看板が目に留まる。


「あ、そういえば……」


以前から考えていた事が頭を過る。

パソコンさえあれば、ラキナにいても地球の情報を調べたり、娯楽として楽しめるのではないかと。


「確か、ラキナではテレビは見られないって聞いたけれど、パソコンなら大丈夫なのよね?」


と前に理依奈から寝る前に教えてもらった事を一人呟きながら、早速販売エリアへと向かう。

店員さんに問いかけながら話を進めると、


「はい、魔導通信対応モデルであれば問題なく使えますよ!」


との返答に安堵する。

そしてその上、魔石エネルギーバッテリーを使用すれば、魔石を使う事によって電源の心配もなく使えるという点も魅力的だった。


「じゃあ、これを一台買っていこうと思うわ」


数台ある商品の中から最新式のパソコンを選択し、設定方法を店員さんに丁寧に説明してもらった。

設置型の通信機器の契約手続きも行い、これで準備万端となった。

次にケイや精霊たちの為にスマートフォンも一緒に契約した。

支払いはもちろん、探索者カードで簡単に済ませることができるので便利だった。

これでどこに居ても連絡が出来るので安心だ。


「さて、帰ろうか」


帰り道、買った物を収納魔法にしまい込み、足取り軽く駅へ向かった。

その時、私のスマートフォンが鳴り、見てみると画面には菜摘の名前が表示されていた。

電話を取ると、


「麗奈、今日の夜予定ある?無いなら今までの事とか聞きたいし夕食一緒に食べながらお話ししない?」


と菜摘の元気な声が響いた。


「予定はないよ。私も菜摘とゆっくりお話ししたいし、大丈夫だよ」


と即答した。

その後、菜摘と待ち合わせの場所や何時に行くかなど話をして通話を終了した。


駅では多くの探索者や一般人でごった返していて、ちょっとした雑踏に揉まれながら電車に乗る。

車内で座席に着くと、今日の出来事や買った物について考えを巡らせているうちに、あっという間に実家の最寄り駅へ到着した。

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