第279話
喫茶店でコーヒーを飲みながらスマホを使い、図書館で読むおすすめの本を検索して読む物を決める事にした。
調べると色々な分野のおすすめが表示され、どういった内容なのかも書かれていた。
どれも面白そうな本ばかりで迷ってしまう。
何冊か気になる本を見つけたので、その中から一冊読んでみる事にした。
コーヒーを飲み終えて探索者カードで会計を済ませて喫茶店を後にする。
観覧エリアでも蓋の付いた飲み物なら飲んでも良いと書いてあったので、リオヴィシアとフローラの為に自動販売機でペットボトルの飲み物を買って持っていく事にした。
「これで良しと」
自動販売機から二本飲み物を購入して、先ほど決めた目的の本を館内に設置してある図書検索機で置いてある場所を調べて本が置いてある場所へと向かった。
その本は数年前に発売されたミステリー小説のようで、面白いとおすすめされていた。
本棚からその本を手に取り、二人に飲み物を渡しにいく事にした。
まずフローラのいる場所へ行き飲み物を渡す。
「フローラ、飲み物買ってきたけどどう?」
「あら、ありがとう。ちょうど喉が渇いていたのよね」
フローラは受け取ったペットボトルを開けて一口飲んだ。
フローラは先程まで読んでいた本を片手に嬉しそうだ。
「何の本を読んでるの?」
「これはね……」
フローラが読んでいる本のタイトルと内容を少しだけ教えてくれた。
「面白い?」
「ええ、とても」
「それは良かったわ。じゃあ私はリオヴィシアにも飲み物を渡してくるわ」
「ええ、また後で」
フローラと別れ、次にリオヴィシアのいる場所に向かう。
リオヴィシアは先ほどまでと同じ場所で本を読んでいた。
私はリオヴィシアの近くまで行き、声をかけた。
「リオヴィシア、飲み物を買ってきたけど飲む?」
「あら~ありがとう~レーナちゃん~」
リオヴィシアは本から顔を上げて笑顔で飲み物を受け取った。
リオヴィシアが受け取った飲み物を横目に、私はリオヴィシアの隣にある椅子に座り、先ほど持ってきたミステリー小説の本を読み始めた。
「ねぇ~レーナちゃん~何の本を~読んでいるの~?」
飲み物を横に置き、リオヴィシアは私が何の本を読んでいるのか気になったようで聞いてきた。
「ミステリー小説よ」
私はそう答えるとリオヴィシアは首を傾げたので、少し補足する。
「謎を推理して解決していく創作の話ね」
「へぇ~そんな本も~あるのね~面白かったら~教えてね~」
「ええ、あとで教えるわね」
そんな軽い会話をしてから、本を読み始める。
じっくり読んでいると時間の経つのは早く、読み終わる頃には、もうそろそろ観覧エリアが閉まる時間のようだった。
「リオヴィシア、もうすぐ閉まる時間だから出ましょう」
私がそう言うとリオヴィシアは名残惜しそうな顔をして、
「あら~そうなのね~」
と言いながら本を閉じて返却場所に置いた。
私も読み終えた本を返却場所に置く。
そして二人でフローラの所に行くと、まだ読み続けているようで、近づいても気づかなかったので声をかけた。
「フローラ、もうすぐ閉まる時間よ」
「あら、もうそんな時間だったのね」
フローラは顔を上げて少し驚いた表情をした後、本を返却場所へと置きに行った。
「それじゃあ、出ましょうか」
「ええ」
「は~い」
二人の返事を聞き、三人で一緒に建物の外へと向かった。




