第270話
大浴場を後にした私とリオヴィシアは、そのまま広間へと移動した。
広間の扉を開けると、先にお風呂から出ていたケイたちがゲームで盛り上がっている。
どうやらレースゲームをしているようだ。
「ケイちゃん、待ってー!」
「ティラちゃん、追いついたらそのアイテム使う気でしょ!」
「シズク、もっと早く走らないと置いて行かれるよ!」
「ちょっと待ってー!」
「あはは!フウカが壁にぶつかってる!」
「ぶつかっちゃった!」
ゲームをして楽しそうに話している。
みんなゲームに夢中で私とリオヴィシアが入ってきた事に気付いていないのか、モニターを見ながらコントローラーを握りしめてレースに集中している。
「みんな〜楽しそうね〜」
リオヴィシアがそんなみんなを眺めながら微笑んでいる。
私とリオヴィシアは、そんなゲームをしているみんなを見ながらソファに並んで座った。
「それじゃあ、お風呂の前に話してた勉強用の道具を探してみましょうか」
「えぇ〜、お願いするわ〜」
私はノートパソコンを起動して、インターネットで勉強用の教材について調べ始めた。
リオヴィシアも興味深そうにノートパソコンの画面を覗き込んでいる。
調べていくと学校用の教材は買う事は出来ないが、それ以外の学習用のコンテンツは結構色々な所からダウンロード販売などがされている事が分かった。
「ふむふむ〜、色々あるのね〜」
「ええ。リオヴィシアが今持っているスマホでも買う事は出来て、スマホで勉強する事も出来るわね」
私がそう言うとリオヴィシアは少し考えてから、近くに置いてあったケイたちの勉強用タブレットを指差して、
「でも〜私は〜これと〜同じぐらいの〜大きさのが〜欲しいわ〜」
と言ってきた。
やはり、あのタブレットの大きさが使いやすいと感じたのだろう。
「そうね、スマホよりも画面が大きいから見やすいものね」
「そうなのよ〜」
「じゃあ明日、一緒に日本に買いに行きましょうか」
「本当〜?ありがとう〜レーナちゃん〜」
リオヴィシアは嬉しそうに手を叩いて喜んだ。
「リオヴィシアは日本に行った事ってあるの?」
「私は〜日本に〜行った事は〜ないよ〜」
「そうなのね。じゃあ明日、タブレットを買ってから日本の街を見て回りましょうか」
「やった〜楽しみだわ〜」
リオヴィシアは目を輝かせて喜んでいる。
「日本を見て回って、気に入った物があれば買いましょうね」
「そうしましょ〜」
それから私はリオヴィシアと一緒にインターネットで、明日行く予定の電気屋の場所やタブレットなどについて一通り調べていった。




