第262話
ゲームをしているみんなを見ていると、スマートフォンが振動した。
画面を見るとマリからメッセージが届いていた。
『今日カイトと帰るから夕食よろしくねー!』
と書いてあった。
「あら、カイトとマリが帰って来るのね」
私は「わかったわ、準備しておくわね」と返事を打ち込んだ。
カイトとマリが帰って来るとなると、夕食のメニューはどうしようか。
人数も多いし、リオヴィシアたちが来た歓迎会も兼ねて、バーベキューをするのはどうだろうか。
バーベキューなら大人数でも楽しめるし賑やかで良いのではないか。
私はそう考えてバーベキューの準備をしなければいけないわね、と思いソファから立ち上がった。
隣に座っていた私が立ち上がるのを見てリオヴィシアが顔を上げて、
「レーナちゃん~どうしたの~?」
と聞いてきた。
「夕食にバーベキューをしようかなって、庭に行って準備をしようと思ったの」
「そうなのね~、楽しみに~しているわね~」
リオヴィシアはそう言って和やかに手を振ってきた。
「じゃあ、行ってくるわね」
「行ってらっしゃいませ」
アクアの言葉を聞きながら、私は軽く手を振ってから広間を後にして庭へと向かった。
庭に着き、周りを見渡す。
いつもバーベキューをしていた場所は、今は広間になっている。
その為、バーベキューをする場所が無いので新しく庭を広げる事にした。
私の家から魔の森側は誰の敷地という訳でも無いので、広げるのは楽で良い。
私は邪魔な木を切って、土魔法で地面を均していき、敷地を広げていく。
バーベキューの為に広げるが、今後他にも使うかもしれないと、広めに地面を均す。
地面を均し終えると、次に結界の魔導具の範囲を指定する為の道具を元の庭の角から新しく広げた庭の角へと移動した。
この魔導具は私や私の家族が許可した者、悪意や敵意が無い者しか入れないようにする物で、玄関から家に入れた者が対象になる。
子供たちを護る為、建物を壊されない為の大事な物だ。
完成した庭を見回すと、魔の森に結構近づいていた。
結界もあるしまぁいいか、と思いながら広げた場所にバーベキュー用の炉とテーブルや椅子を設置していく。
人数が多いので炉を二列にした。
これでみんなで使う分には十分な広さの炉ができた。
次に、暗くなっても明るいように照明の魔導具を取りつける。
庭のあちこちに設置し、問題なくつく事を確認する。
「よし、これで完成ね!」
新たな庭とバーベキュー場の出来具合を確認し、私は満足気に頷いた。




