第260話
私が「いただきます」と言うと、みんなも手を合わせて「いただきます」と挨拶をした。
そんな私たちを見て、パイラとルルが不思議そうな顔をして、
「あの、いただきますとはなんですか?」
「どういう意味?」
と聞いてきた。
パイラとルルの疑問に私が説明をしようとすると、
「私も〜レーナちゃんに〜聞いた事が〜あるんだけどね〜、動植物の命や〜食事の準備を〜してくれた〜すべての人への〜感謝を込めて〜言う挨拶って〜聞いたわよ〜」
と隣に座っているリオヴィシアが、得意げな顔で私に聞いた事をパイラとルルに教えてくれた。
「そうなのよ。地球の日本では食事の前に言う挨拶なの。食べられる事に感謝をする言葉よ」
「そうだったんですね」
「なるほど」
私がリオヴィシアの説明に同意すると、パイラとルルは納得したように頷き「いただきます」と言って食事を始めた。
そんな二人の挨拶を聞いてから、私はオムライスをスプーンで一口すくい、口に入れる。
デミグラスソースのコクと旨味がしっかりしていてチキンライスとの相性も抜群で美味しかった。
「今日のオムライス、いつもと少し味が違うけど美味しいわね」
「ありがとうございます」
「だろ?色々調べてデミグラスソースをアレンジしてみたんだよ」
サラが誇らしげに言った。
「このスープ〜美味しいわ〜」
リオヴィシアがポタージュスープを飲みながら嬉しそうに言った。
「そのスープはカバルを使ったポタージュスープだぜ」
サラが説明するとリオヴィシアは、
「カバルで〜こんなに〜美味しいスープが〜できるのね〜」
と感心し、
「このスープってカバルなんですか!?」
「美味しい」
とパイラが驚き、ルルが美味しそうに飲んでいる。
カバルはサッカーボールぐらいの大きさの白い野菜で、かぼちゃに近い味のラキナの野菜だ。
日本のかぼちゃに比べると少し甘みは少ないが、サラが味を調整したようで、ポタージュスープにぴったりの味に仕上がっていた。
「このオムライス、卵がトロトロで美味しいねー!」
「ポタージュスープ、なめらかで、優しい味がするー」
「美味」
みんなそれぞれ感想を言いながら、美味しそうに食べている。
昼食を食べているダイニングには笑顔があふれていた。
そうしてみんなで美味しく昼食をいただき、食べ終わると、
「お腹いっぱい!」
「ご馳走様でした!」
と満足そうにみんなが言った。
ちなみに、パイラとルルには「いただきます」と同様に「ご馳走様」は食べ終わった後の感謝の言葉だと伝えた。




