第255話
「それじゃあ、みんなも自己紹介しましょうか」
私がそう言うとみんな順番に自己紹介を始めた。
「ケイです、よろしくお願いします!」
「アクアです、よろしくお願いします」
みんなが順番に自己紹介をしていき最後に、
「ケイは私の娘で他のみんなは私の精霊たちよ、みんな大切な家族だからよろしくね」
と私の言葉でこちらの自己紹介を終えた。
みんなに適当な場所に座ってもらいアクアとサラがお茶を用意していると、ケイが何か考え込むような表情になった。
「ケイ?どうしたの?」
私が聞くとケイは少し照れくさそうに、
「えっとね、みんなをなんて呼べば良いのかなって思って」
と言った。
確かに、見た目はマリと同じぐらいで十代後半から二十代ぐらいに見えるが、魔女なので実年齢は分からない。
フローラの事は私と同じくらいの年齢という事でおばちゃんと呼んでいるから、その辺りで迷っているのだろう。
「そうね、パイラとルルはお姉ちゃんって呼べばいいんじゃないかな」
「うん、分かった!」
私の言葉を聞き、ケイが元気に返事をした。
「パイラお姉ちゃん、ルルお姉ちゃんよろしくね!」
ケイが元気よく挨拶をするとパイラとルルも嬉しそうに、
「よろしくね、ケイちゃん」
「うん、よろしく」
と返してくれた。
そしてケイはリオヴィシアの方を向いて、
「あれ?リオヴィシアさんは?」
と聞いてきた。
確かにリオヴィシアの呼び方も決めなければならない。
フローラはケイから見ておばちゃんにあたる。
リオヴィシアは私やフローラよりも年上であり魔女の長でもある。
そうなるとおばちゃんかお婆ちゃんが良いかもしれない。
少し考えた私は、
「お婆ちゃんかおばちゃんかな?」
と呟いた。
するとリオヴィシアが即座に、
「お婆ちゃんはいや〜!」
と大きな声をあげた。
それから少し考え込み、
「お姉ちゃんって〜呼ばれたいけど〜、フローラちゃんが〜おばちゃんって〜呼ばれているなら〜、私も〜おばちゃんがいい〜」
と言ってきた。
リオヴィシアは本当はお姉ちゃんと呼ばれたいのだろう。
しかし、フローラがおばちゃんと呼ばれているのに自分がお姉ちゃんだとおかしいと思ったのかもしれない。
実際、見た目の年齢はフローラたちと同じに見えるので、リオヴィシアの話し方や振る舞いを見ているとお姉ちゃんと呼ばれても違和感はない。
まあ、リオヴィシアがそれでいいなら問題ないだろう。
「じゃあ、リオヴィシアおばちゃんって呼ぶねー!」
「うん〜、それでいいよ〜」
「分かった!リオヴィシアおばちゃんよろしくね!」
「よろしく〜ケイちゃん〜」
そうして、ケイの三人の呼び方も決まり、みんなで雑談を始めた。




