第247話
昼食を食べ終わり食器を片付けて少し休憩をしてから、私は再び離れの作業を開始するために家の裏手へと向かった。
「さて、続きをしましょうか」
建物の中に入り、まだ何も置かれていない部屋を見渡す。
これからこの部屋に家具を置いていこうと思う。
「とりあえず、タンスから作っていきましょう」
私は収納魔法から木材を取り出し、風魔法でタンスの部材へと加工していく。まずは外側の枠を作るため側面、背面、天面、底板を切り出し、組み立てていく。
このタンスは上の段にハンガーを掛けて服を収納するスペース、下の段には引き出しを三つという構造にする。
上の段と下の段を区切る横板を取り付け、上下を分ける。
「次は上の段のハンガーパイプね」
棒を上段の左右の側面に穴を開けて丸棒を通し固定する。
これで上着を掛けられるようになった。
「あとは下の段の引き出しね」
板材で引き出しの箱を組み立て、前面板を取り付ける。
三つの引き出しがぴったり収まるよう、サイズを調整しながら作っていく。
全部の引き出しを作り終えたらタンスの枠にスライドさせて収まりを確認した。
引き出しの出し入れもスムーズで問題ない。
「よし、これでタンスは完成ね」
両開きの扉と引き出しに取っ手を取り付けて、タンスが完成し、部屋の壁際に設置する。
「次はベッドね」
私は収納魔法から木材を取り出し、ベッドの部材へと加工していく。まずはフレームから作る。
シングルサイズのベッドフレームを組み立てたら、底板を敷き詰めていく。
そして別の木材を削り出して脚とヘッドボードも作っていく。
完成したら窓に近い部屋の隅に設置する。
「次は机と椅子ね」
続けて机と椅子を作る。
机は学習机のような大きさで作り、引き出しも付けておく。
椅子は背もたれ付きのシンプルな物を作った。
机と椅子を扉近くの壁際に置くと部屋らしくなってきた。
「最後に照明ね」
照明は事前に作っておいた物を天井に取り付けた。
操作方法はリモコンで、ボタンが一つだけ付いていてオンオフのみしか出来ないシンプルな物だ。
照明を点けると部屋の中が明るく照らし出される。
これで一つの部屋の家具の設置が完了した。
「これを残りの部屋にも作っていかなきゃ」
同じように、タンス、ベッド、机、椅子、照明を残りの九部屋分も設置していく。
家具を設置し全ての部屋が完成した。
「あとは小さい冷蔵庫でも作って置いといた方が良さそうね」
各個人の部屋に飲み物や食べ物を置けるように冷蔵庫を作るのも良いかもしれない。
そう思いながら最後の部屋を出る。
「トイレは……」
トイレはシンプルな物しか作れない。
日本に行ってウォシュレットの付いた物を買ってきた方が良いかもしれない。
せっかくだから家のトイレも一緒に変えるのも良いだろう。
「あとで日本で商品を見てこようかな」
そんな事を考えながら廊下とトイレの照明を取り付けていき、離れの内装作業を終了した。




