第243話
裏手に到着すると、さっそく作業を再開する。
「柱を作っていきましょうか」
私は収納魔法から円柱のままの木材を取り出した。
それを空中に浮かし風魔法でカットして角材へと加工していく。
「この太さなら柱にちょうどいいわね」
一本一本、寸法を確かめながら丁寧にカットしていく。
「とりあえず柱を建ててみましょうかね」
角材に加工した木材を、先ほど作った基礎の上に立てていく。
離れの形に合わせて、建物の四隅と部屋の区切りに柱を建てていく。
柱を埋め込み、土魔法で固定していく。動かないよう一本一本確認しながら進めていった。
「よし、これで柱は立ったわ。次は梁ね」
私は再び収納魔法から木材を取り出し、風魔法で横長の梁材へと加工していく。
柱の上に梁を渡し、組み上げていく。
木と木がしっかり噛み合うように加工しながら組み立てていき、そのまま建物全体の骨組みを作っていく。
「ここはこうして……っと」
時折、寸法を確認しながら微調整する。
家の骨組みができてくると、だんだんと離れの形が出来てきた。
「いい感じね。次は屋根ね」
私は収納魔法からさらに木材を取り出し、屋根の骨組みを組み上げていく。
梁の上に等間隔で木材を渡し、隙間なく組み合わさるよう加工しながら屋根の骨格を作っていった。
「よし、これで屋根の形はできたわね。次は板材を作っていきましょう」
収納魔法から木材を取り出し、まずは角材を作る、そしてその角材を薄く切っていく。
板材はかなりの量が必要になるので、どんどん作っていく。
「よし、これだけあれば足りるでしょう」
板材を作り終えたので、いよいよ壁や屋根、床に張っていく。板材を手に、まずは床から張っていくことにした。
「やっぱり床が一番大事だからね。丁寧にやっていきましょう」
基礎の上に床板を一枚一枚丁寧に敷いていく。
魔法で板を浮かせ位置を調整して、魔法で基礎に張り付けていく。
板と板の隙間がないよう、ぴったりと合わせながら進めると、表面が滑らかに整っていった。
「よし、床は完成ね。次は壁よ」
次に、柱と柱の間に壁板を張っていく。
こちらも一枚ずつ浮かせては位置を調整し、柱に固定していく。
外壁と内壁の二重構造にするため、まずは外側から張っていく。
外壁を張り終えたら、今度は内側から内壁を張っていく。
断熱や防音に関してはトレント材を圧縮した事により問題なさそうなので、外壁と内壁の間には何も入れない事にした。
「これで壁も大丈夫ね。次は屋根板ね」
空中に浮き、屋根の骨組に屋根板を下から順に重ねるように張っていく。
雨が入り込まないよう、板と板を重ね合わせながらしっかりと固定していく。
屋根全体を覆い終え、建物全体に板が張られたので、建物の外観を確認する。
内装や窓扉はこれからだが、離れの外観が形になった。




