第211話
部屋の中に入るとベッドやテーブル、タンスなどが置いてあり、一人暮らしの部屋のような作りをしていた。
トイレとお風呂は無く、共用のトイレは建物内に等間隔で設置されており、お風呂は大浴場が何ヶ所か配置されている。
「魔女は女性しかいないから、男性用と分けるって事がなくて楽よね」
男女で分けなくてよいので、色々と楽そうだな〜とどうでも良い事を考えていると、中央にあるテーブルの上に何か書いてある用紙と手紙が置いてある事に気づいた。
まず用紙を見てみると予定表のようで、三回の鐘が鳴ったら中央の広場に集まるようにだとか、四回の鐘が鳴ったら魔女会議を始めるだとか、会議が終わったらその場でパーティを開くという大雑把な内容だった。
「予定はいつも通りって感じね。問題はこっちね、手紙なんていつも置いてなかったけど、何かしらこれ?」
予定表と一緒に置いてある手紙を手に取り開封すると、一枚の紙が入っていた。
「何が書いてあるのかな?」
紙を開き内容を見てみる。
すると、このような内容が書いてあった。
『フローラちゃんから地球の物を見せてもらったんだけど、なかなか面白い物だったからみんなに知ってもらいたいの。そこで魔女会議の時に地球のスマホとかゲームの話をして欲しいな。レーナちゃんは地球について詳しいんでしょ?よろしくね』
と書かれていて、最後に、
『原初の魔女 リオヴィシア』
と名前が書いてあった。
「フローラが私の家から帰った後にリオヴィシアさんに見せたのね」
手紙の内容からしてフローラがリオヴィシアさんに私と地球に行ってきた事を話したのだろう、そうして興味を持ったリオヴィシアさんが地球に詳しい私から魔女全員に説明して欲しいとのことなのだろう。
「フローラから連絡はきていないし、リオヴィシアさんが独断で頼んできたって事かしら」
フローラは私のスマホの連絡先を知っているので、電話かメッセージで知らせてくれるだろうし、そういう事なのだろう。
「となれば、フローラに連絡して説明の手伝いをしてもらわなきゃね、フローラのスマホと私のスマホを使って説明するのと、ゲーム機は本体が必要だからフローラが持ってきているか聞かなきゃ」
そう思ってスマホを取り出しフローラに連絡する。
「まぁ魔女の方々にスマホやゲームを知ってもらって地球に興味を持ってもらうのは悪い事ではないだろうし、頑張ってアピールしてみようかな」
やるからにはきちんと説明しよう、と私は気合いを入れた。




