第202話
「では、料理作りを始めましょうか」
「はい」
「うん」
「おっしゃ!やるか!」
「は〜い」
「「「「はい!」」」」
「初めてのシズクとミノリとホムラとフウカはみんなの指示に従って行動してね、分からない事があったら聞いてね」
「「「「分かりました!」」」」
四人の元気な声を聞き、最初の指示をする。
「まずはお米を研いでご飯を炊いてちょうだい、お米の研ぎ方はよくやっているから分かると思うけど、この様々な炊飯器で炊くから水加減はそれぞれの釜に書いてある線に合わせて作ってね、ちなみにお米はこの『コシヒカリ』を使ってね」
私はドンっと精米済みのコシヒカリの袋を目の前に出してシズクに渡した。
「ママ〜、配信してもいい?」
「いいわよ」
モニターとゲーム機を庭が見えるところに移動してゲームをしていたマリが、配信したいと言ってきたので了承する。
初回配信で私は配信NGにしていたのだが、マリが実家の様子を配信している時に普通にマリがママと呼んで私が映ってしまったので、そこからはもういいやと思い普通に映るようになっていた。
あの時は最初に日本に来た時に撮られてSNSで話題になったカイトとマリと一緒に写っていた謎の美女の正体が判明したと話題になった。
「ここにモニターを置けばみんなにコメントが見えるかな」
マリがパソコンと大きめのモニターを持ってきて庭の方に向けて配置する。
「こっちからは見えるわよ」
「こっちも見えます」
「みえる」
「こっちも大丈夫だ」
「大丈夫だよー!」
みんなが見えると返事をしたのを聞いて、マリが配信の準備をしだした。
写真を撮っていたので緊急でサムネを作っているのかもしれない。
「まぁマリの配信が始まるまでは時間もかかりそうだし私たちは料理を作り始めましょうか」
そう言ってから私は暴れ牛のすじ肉を出して細かく切り、大きな水の入った鍋に切った物を入れていき火にかけた。
今回作るカレーは暴れ牛の色々な部位を入れたカレーにしようと思い、一番時間がかかるすじ肉の下処理から始める。
沸騰し始めアクが出て来たのでアクをとりながら少し煮てザルにあげて水ですじ肉を洗いアクを落とす。
そして綺麗な鍋にまた水を入れてネギの青い部分と生姜と酒を入れて火をつける。
「誰かこの鍋見ててくれる?」
「はい!私が見ます!」
「じゃあホムラお願いね、沸騰したら弱火にしてアクをとりながら煮込んでね」
「はーい、分かりました!」
すじ肉を煮込む大鍋の管理をホムラに任せる。
ホムラは大鍋を見やすいように用意してあった台を持ってきて、その台に乗りお玉を持って大鍋の管理を始めた。
「準備が出来たから配信始めるねー!」
マリが配信の準備が出来たようでこちらに声をかけて来た。
「私たちは料理しているからマリが好きに配信してね」
「りょうか〜い!好きに配信するねー」
そう言ってマリの配信が始まろうとしていた。




