第197話
家電量販店フロアを出た私たちはもうすぐ昼という事で早めの昼食を摂る事にした。
昼食はタクシーの運転手がおすすめしてくれた回転寿司のお店にした。
「タクシーの人から聞いていたけど、本当に生魚なのね」
とりあえず私が適当に選んだ寿司が列車を模した台に乗りレーンで運ばれてきた。
それを見てフローラが大丈夫なのかと心配しているので、私は寿司を一貫取り醤油をつけて食べてみせた。
「うん、おいしい」
私が食べたのを見てフローラが私と同じように寿司に醤油をつけて食べた。
「あら、本当に美味しいわね」
一皿に二貫乗っている物を頼み一貫ずつ食べていく。
「このハマチっていうの美味しかったからもう一皿頼もうかしら」
と好きな物を追加で頼み、
「このプチプチしたのは嫌いだわ」
とイクラを食べて言っている。
フローラはネタによる好き嫌いはあるものの寿司自体は好きなようでかなりの量を食べていた。
「お店でこんなに美味しい料理が食べられるなんて日本は良いわね」
ラキナでの食事が美味しくないと言っていたフローラにも満足の味だったらしい。
会計を済ませてショッピングモールを散策する。
「それにしてもカラフルね」
周りの様子を見ながら隣を歩くフローラがそんな事を言ってきた。
「そうね、ラキナに比べると染料を使った物が多いわね」
「内装も商品も色々な色があって見ていて楽しいわね」
そう言って見て回る。
服のデザインも多彩で何着か購入し、私のおすすめで下着も購入した。
「結構歩いたし甘い物でも食べましょうか」
「いいわね!」
フードコートへと移動した私たちは何があるのか見て回り、
「これにしましょうか」
私が選んだのはクレープ屋さん。
「色々なやつがあるけどどれが美味しいの?」
甘いものからサラダ的な物まで色々なクレープが写真で示されている。
「甘いのとおかず的なのとどちらが良い?」
「甘い物ね!」
「甘い物だとこのチョコバナナとかいちごホイップかしら」
そう言いながら写真を指差しながら答えた。
「じゃあこの赤いのが入っているやつにするわ!」
「それなら私はチョコバナナにしようかしら」
店員さんにいちごホイップとチョコバナナ、それとコーヒーを頼んで支払いを済ませると、目の前で薄く焼いた生地にホイップクリーム、いちご、チョコソースを乗せて生地をくるりと回して包装紙で包み渡してきた。
フローラはそれを受け取り、私もいちごの代わりにバナナが入ったクレープを受け取った。
紙コップに入ったコーヒーも受け取り移動する。
「あそこの席で座って食べましょうか」
「ええ、そうね!」
椅子に座るとフローラがすぐにクレープにパクリと齧りついた。
「甘くて美味しい!この果物も甘酸っぱくて良いわね!」
私もクレープを食べてコーヒーを飲む。
「うん、美味しいわね」
私の食べたバナナクレープの方は酸味は無いがクリームの甘さとは違うバナナの甘さが良い感じにマッチする。
「レーナの食べてるやつも美味しそうだし買ってくる!」
いちごホイップをもう食べ終わったようで、そう言ってクレープ屋さんへ向かっていくフローラを見て、食べ物からでも日本を好きになってくれたら嬉しいなと思った。




