第188話
サラの作る天ぷら用の食材を一緒にカットしていると、先ほどコンロにかけていた鍋の水が沸騰してきたので弱火にし、かつお節を入れる。
箸で軽く沈めてかつお節を数分間煮だしたらザルで濾して、そこに醤油、みりん、砂糖を入れて一煮立ちさせて魔法で冷やして完成。
すぐに素麺を茹でられるように鍋に水を入れてコンロにセットすると、
「レーナ様、オーク肉を茹でたいのでもう一つ湯を沸かしておいて下さい」
アクアからそう頼まれたのでもう一つ鍋に水を入れてコンロにセットした。
湯を沸かして欲しいと言ってきたアクアを見ると、オーク肉を薄く切っているので、しゃぶしゃぶにしてサラダの上にでも乗せるのだろう。
「よし、切り終えた!」
サラは様々な野菜とコカトリスの肉を切り終えたらしく、作っておいた天ぷら粉を食材につけて、揚げ物用の魔導コンロの油へと入れていった。
ジュワッという音が鳴る。
少しして水分が抜けてパチパチという音に変わってきたら食材を取り出していた。
アクアの方もオーク肉を切り終えたようで、沸いた湯に塩と酒を少量入れてからオーク肉を一枚ずつ茹でていた。
二人の料理がもうすぐ完成しそうなので、私も素麺を茹で始める。
素麺はすぐに茹で終わりザルで湯を切って水で洗ってぬめりを取った。
最後に氷水で締めて水を切り、取りやすいように一掴みずつ皿に盛っていく。
皿に盛った物をダイニングテーブルに運んで、麺つゆや取り皿を置いていく。
アクアもオーク肉のしゃぶしゃぶサラダを持ってきて、サラも揚げ終わったようで色々な天ぷらが乗った大皿をダイニングテーブルに置いた。
最後に私は市販のゴマドレッシングとラー油を置いた。
「昼食の用意が出来ましたよ」
ゲームをして騒いでいるリビングにアクアが声をかけると、
「はーい」
「了解」
「分かったわ」
「は~い」
と四人の返事が聞こえた。
「お昼が終わったら続きをしようね」
「そうしよう」
「今回は良い感じでいけてるから一位も目指せるかしら」
「うぅ~、このままじゃ負けちゃう~」
少ししてリビングからケイ、イル、フローラ、シルフィがダイニングへ向かってきた。
四人の言葉を聞いた感じ、ゲームの内容はシルフィだけが上手くいっていないようだ。
「わぁ!相変わらず美味しそうな料理ね」
ダイニングテーブルの上に並んでいる料理を見てフローラが歓嘆の声を上げた。
「今日は外が暑いし、ゲームで盛り上がって興奮して体も熱くなってるだろうし、冷たい料理でも食べて体を休めてね」
私がそういうと各々がいつもの席に座り、残った席へフローラが座った。




