第185話
「フローラはこの後、他の魔女の所に魔女会議の連絡をしに行くの?」
先ほど連絡係として色々な魔女の所に行っていると言っていたので聞いてみると、
「レーナちゃんの所が最後だよー、だから私の分の昼食もよろしくねー」
と返ってきた。
まだ朝食を食べたばかりで昼までは時間があるが、フローラは私の家で暇を潰すらしく、ソファに深く沈み込んでいた。
そんなフローラを見たケイが、
「フローラおばちゃん、一緒に遊ぶ?」
とモニターの近くにある物を指差しながら尋ねた。
「ん?なにそれ?」
ケイが指を差した先には先月、私が日本で買ってきたゲーム機が置いてあった。
「地球の玩具よ、ゲーム機って言ってそこにあるモニターに映像が映ってこのコントローラーを使って遊ぶ事が出来るのよ」
私はゲーム機のコントローラーを持ち、フローラに見せながら説明した。
「へー、そうなんだ。何かさっぱりわからないけどやってみようかしら」
フローラはいまいち分かっていないが地球産の遊ぶ為の道具という言葉に興味が出たのかやってみる事に決めたようだ。
その言葉を聞いたケイが嬉しそうにゲーム機をモニターに繋げて準備を始めた。
イルとシルフィもゲームを一緒にするようでコントローラーを持ちながらモニターの前に座っている。
アクアとサラもゲームを観戦するようで、みんなの飲み物の補充用に冷やした冷水筒とお菓子が入ったガラスボウルをテーブルに用意してから、モニターの見える位置で座っていた。
そして準備が終わりゲーム機を起動するとモニターにゲーム機のホーム画面が映った。
そのホーム画面に映っているゲームソフトの中からケイは初心者でも簡単な操作で遊べる最大プレイヤー数四人のボードゲームを選んだ。
そのゲームはサイコロを振って出た目の分だけ進んで行き、イベントが起きたら自分で選択肢を選ぶタイプの内容で、たまに全員参加のミニゲームもあるゲームだった。
「まずはキャラクターを選んでから名前を入れるんだよ」
ケイがそう言ってコントローラーを操作して自分のカーソルを動かしていきキャラクターと名前を入力していく、イルとシルフィも何度かこのゲームをしていたので慣れた手つきで操作していっている。
地球産のゲーム初心者のフローラには私が横につき操作方法を教えていく。
初めて触るゲーム用のコントローラーに苦戦しながらも、何とかキャラクターと名前の入力を完了させた。
「二時間ぐらいで終わるような設定にしなさいね」
「はーい!」
ケイが私に返事をしてからマップと周回数を設定した。
これから魔女フローラを交えたレーナ家でのゲーム大会が始まろうとしていた。




