第159話 理依奈視点
目覚ましが鳴りベッドから起き上がる。
私の名前は風花 理依奈。
今日はカイトお兄さん、マリお姉ちゃんと一緒にダンジョンへ行く日。
ダンジョンは危険な場所だけど豊富な資源が取れるので、ダンジョンを探索して資源を取ってくる探索者は人気の職業だ。
そんな探索者の中でも上位の探索者であるSランク探索者の二人が付き添って指導してくれる。
その事に私は胸が高鳴っていた。
隣で寝ていたマリお姉ちゃんが目を覚ますのを見て挨拶をする。
「おはようございます!」
「おはよ〜、理依奈ちゃん元気だね〜」
私の挨拶に眠そうにしながらも挨拶を返して、マリお姉ちゃんは起き上がった。
「理依奈ちゃん、今日は早起きだね〜」
「うん!凄く楽しみにしていたからね!」
「そっか〜、がんばろうね〜」
年上なのに可愛らしいマリお姉ちゃんの眠たそうにしている姿に癒されながら着替えて二人でリビングへ移動した。
リビングには朝食を運んでいる麗奈お姉ちゃんとお母さんがいた。
「おはよう!」
「おはようございます」
「あら、おはよう、今日は早起きね」
「おはよう、朝食の用意が終わるから、みんなを起こして来てもらえる?」
私たちの挨拶に挨拶を返してからお願いしてきた。
「はーい、マリお姉ちゃん一緒に起こしに行こう」
「ええ、行って来ます」
そして二階へ戻り、みんなを起こして回った。
カイトお兄さんだけは起きていたようで呼ぶとすぐに部屋から出て来て一緒にリビングへと移動した。
うちの男性陣もカイトお兄さんぐらいしっかりしてほしいね。
そんな自分にも刺さりそうな事を思いながらリビングにいると、全員が揃い朝食を食べ始めた。
そこで今日の予定の話になりダンジョンへ行く私たちの事になった。
「颯斗、理依奈、カイトくんとマリちゃんの言う事を聞くんだぞ」
「はーい」
「わかってるって」
お父さんの言葉に私と颯斗が返事をして、
「カイトくん、マリちゃん、二人が無茶しないようによろしく頼むよ」
「はい」
「任せて下さい」
と、お父さんがカイトお兄さんとマリお姉ちゃんにお願いしていた。
食事が終わり食器を流し台に持っていった後、ダンジョンへ行くための準備を始めた。
前日から準備をしておいたので身だしなみを整え持ち物の最終チェックをして荷物を持ちリビングへと向かう。
リビングにはみんなが揃っており私が最後だったようだ。
「じゃあ出発しようか」
「はい!」
「はい」
カイトお兄さんの言葉に返事をして玄関へと向かう。
ダンジョン探索に行く私、颯斗、カイトお兄さん、マリお姉ちゃん、そして向こうの世界の家に帰る麗奈お姉ちゃんの五人で渋谷探索者ギルドへと向かった。




