第155話
私は菜摘と表示されたスマホの通話ボタンを押した。
『もしもし、麗奈』
「おつかれ菜摘、仕事終わったの?」
『さっき終わった所、流華に電話したら今から行けるって言ってたから、こっちも今から向かうね』
「了解、私もゆっくり向かうね」
『はーい、じゃあ現地で~』
そう言ってきて通話が切れた。
「菜摘から今から居酒屋に向かうって連絡きたから行ってくるね」
「は~い、いってらっしゃ~い」
「いってらっしゃい」
みんなに見送られてリビングを出る。
靴を履き玄関から出ると暗くなってきた道をゆっくりと歩き目的地へと向かった。
「一番乗りのようね」
居酒屋に着き周りを見てみるが、まだ菜摘も流華も到着していないようだった。
『到着したよ』
菜摘にメッセージを送ると、
『もうすぐそっちの駅に着く』
とメッセージが返ってきた。
しばらく待っていると、駅の方向から菜摘と流華がやってきた。
「お待たせ、麗奈」
「麗奈、二日ぶりね」
「二人ともお仕事お疲れ様」
挨拶をして、菜摘の
「じゃあ入りましょうか」
と言う言葉の後に中に入る。
「いらっしゃいませ、予約はされていますか?」
「はい、予約した牧野です」
今回も菜摘が予約してくれていたので店員さんにより個室へと案内された。
「まずはビールを頼みましょうか」
「賛成」
「オッケー!」
ビールを注文するとすぐに店員が運んできてくれた。
グラスを掲げて、
「「「カンパーイ」」」
三人でグラスを軽く当ててビールを飲む。
「美味しいわね~」
「疲れた体に染み渡るわね」
「ダンジョン探索後はやっぱりビールが一番ね」
とりあえず頼んだビールを一口飲んだので食べ物も注文していく。
シーザーサラダに刺身の盛り合わせ、だし巻き玉子に豚の角煮と注文していく。
「二日前に私のところに来てたけど、麗奈はいつから日本に来てたの?」
「その日の前日ね、ラキナの私の家に泊まった菜摘と一緒に日本に来たのよ」
「えっ!菜摘、麗奈の家に行ってたの!?」
「ええ、行ってきたわよ、大浴場も凄かったし凄く居心地が良かったわ」
「いいなぁ~、私も麗奈の家に行きたいな~」
「いつでも遊びに来て良いわよ、連絡してくれたら迎えに行くから」
アルタニヤ王国の首都ラティオンからは移動手段のせいで難しいが東京から金沢までなら結構行きやすいので流華なら来てくれるだろう。
「行くとき連絡するね~」
楽しく話をしていると、
「失礼致します。お料理をお持ちしました」
注文をしていた料理が運ばれてきた。




