第147話
「それじゃあ、クラリーヌ様の配信内容はキュリちゃんとの日常をメインにお花のお世話とお茶会の相手に配信の許可が取れた場合はお茶会の光景を配信する感じですかね」
菜摘がクラリーヌの配信内容をまとめてから伝えると、
「あとは雑談配信とかも良いかもですね!本物の王族とか、みんな気になるだろうし!」
キュリとスキンシップを取っていた天音が配信内容を追加してきた。
「そうね、それも良いわね」
「雑談配信?」
「こういうのですね」
菜摘はそう言ってクラリーヌに雑談配信をしている映像を見せた。
「基本は自分の事を話したりしてコメント、この横に流れている文字を見て答えたりする言葉の通りの雑談をする配信ですね」
菜摘の説明にふむふむと聞いているクラリーヌに、
「あとは事前に募集した質問に答えるとかも良いですね」
と天音が伝えた。
そこからはアプリを使って質問の募集を出来る事を話したり、ドローン、固定スタンド、手持ち、と撮影方法の説明をしていた。
「なら、いつもの撮影はメイドにしてもらって雑談配信は固定でするのが良さそうね、お茶会時はその時その時でどちらか、もしくは両方って感じかしらね」
「そうですね、そのようにするのが良さそうですね」
クラリーヌの言葉に菜摘が同意すると、クラリーヌがメイドを呼びカメラの使い方を習うように言った。
パソコンの設定を渉に押し付けてキュリとスキンシップを取っていた天音が菜摘に呼ばれカメラの使い方の説明をしてあげるように伝えて、ついでという事でフィアメールたちを撮影予定のバロストとルガルも交えてカメラでの撮影講習を始めることになった。
撮影対象はキュリのようでカメラを向けて天音が説明をし始めた。
「これが電源のボタンで、これを押すとカメラが起動します。カメラが起動したら、このボタンを押すと録画が始まります」
何をしているのか分かっていないキュリに、
「キュリちゃ~ん、こっち向いて~」
天音がカメラを向けながら話しかけたりして撮影をしていく、短い時間だが撮影が終わり撮影された映像をモニターに映してみんなで見ることになった。
自分が映っている映像を見たキュリが楽しそうにしている姿に癒されながら天音による説明が続いていく。
「基本的には撮影する人物を設定すれば自動でピントも合わせてくれるから撮影の開始と終わりにボタンを押すだけで大丈夫です」
「ピント?」
説明する中に分からない事があれば、その都度説明していく。
「設定が終わりました」
天音の説明している姿を見ていると、横にいる菜摘に渉が報告してきた。
「おつかれさま、飲み物を飲んで少し休憩するといいわ」
「はい、そうします」
渉が椅子に座るとメイドの一人がカップを置き紅茶を注いだ。
私たちは紅茶を飲みながら果物をつまみつつ目の前で行われている天音によるカメラの説明を見守っていた。




