第146話
機材の設置が完了し配線の接続と設定は渉と天音に任せて他のみんなは椅子に座って寛いでいた。
「クラリーヌ様はどんな配信をする予定ですか?」
緊張していた菜摘もクラリーヌから質問されて普通に話したりしていた天音を見て緊張がほぐれたようで、クラリーヌと話すようになっていた。
「どんなのが良いんでしょうね、最近は庭園で過ごしている事が多かったわね」
「庭園ですか、お茶会とかですか?」
「お茶会もしてるけど散歩もしてるわね、あと庭に植えたお花のお世話もキュリちゃんとしているわね」
「キュリちゃん?」
クラリーヌの『キュリちゃん』という言葉に菜摘が反応して聞いてみると、クラリーヌが嬉しそうに、
「私の精霊のキュリちゃんよ、植物のお世話が得意なの」
「精霊ですか、麗奈の家にいたアクアさんたちみたいな感じですか?」
クラリーヌの話を聞き菜摘が興味を持ったようで、先ほど挨拶の時にクラリーヌが私の娘だと聞いたからか同じ精霊だと思い確認した。
「お母様の精霊たちとは違い中級の精霊よ、ちょっと呼んでみるわね」
そう言うとクラリーヌが精霊を召喚し始めた。
召喚が完了するとアジサイのような花が頭に付いた薄緑色の葉っぱのような髪とドレスを着て肌が白い二頭身の可愛らしい精霊が現れた。
「この子がキュリちゃんよ」
「キュリダヨ~」
紹介されたキュリは手を挙げて元気いっぱいに挨拶した。
「か……かわいい!」
作業していたはずの天音がいつの間にかキュリの近くにきて見つめていた。
「これは配信に使えるわね」
そう言ってパソコンで投稿されている動画を検索して一つの動画を流し始めた。
モニターを見てみると可愛らしい生き物が走り回っている動画だった。
「この動画は自分の精霊を撮って投稿している動画よ、昔だとペットの動画みたいな感じね。精霊は色々な見た目の子がいるから人気なのよ」
「そうなのね」
そこからは色々な精霊の動画やライブ配信を見ていった。
「配信だと普通に一緒に散歩したり過ごしたりしているのが多いですね」
「そうね、これなら私でも出来るかもしれないわね」
ダンジョンを探索して一緒に戦っているものもあったが日常を配信しているものも多かった。
「キュリちゃん頑張ろうね」
「アイ!」
キュリに話しかけ返事を返されたクラリーヌが楽しそうにしていた。




