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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
王都ラティオンとまきなつ

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第144話

しばらくの間、寝息をたてているリアの頭を優しく撫でながらスマホを見ていると、見ていたスマホから着信音が鳴り出した。

いきなり鳴った着信音に少し驚きながら菜摘と表示されている画面の通話ボタンを押して電話に出る。


『あっ、麗奈、こっちの話は終わったから来てちょうだい』


「わかったわ、リアとそっちに行くわね」


通話を切ると、着信音で目を覚ましたのかリアが私を見ていた。


「うぅ~、母様の膝から離れたくない~」


「はいはい、みんなの所に行くから離れてね」


名残惜しそうに離れるリアに笑みをこぼしながらソファから立ち上がり、部屋から出る。

さっきまでの甘えん坊の顔からキリッとした顔になったリアと共にみんなのいる部屋へ行き中に入る。


「お待たせ、話はまとまったの?」


「ええ、とりあえず大まかには決めたけど今後さらに詰めていく感じね」


私の質問に菜摘が答え、さらに、


「今日は六人がここに残ってパソコンの設定や使い方の指導をしてもらう感じね」


と菜摘がここに残る六人を見ながら言った。


「じゃあ残りのメンバーで王宮に行くのね」


「そうね、まぁ王宮には先に天音が行ってるから機材を持っていけば渉と天音で大丈夫だろうからね」


星霜の旅団と違い、王宮では皇太后のクラリーヌとフィアメールたちの配信のみなのでそこまで人数がいらないのだろう。


「それにこれ以上ここにみんなで居ると遅くなっちゃうし、遅くなる前に王宮に行った方が良いだろうし行きましょうか」


「そうね、その方が良いわね」


時間を見ると十五時ぐらいだったので出発する事にした。


「じゃあリア、体に気をつけて、無理しないようにね」


「はい、母様も気をつけて下さい」


またね、と挨拶をし合い部屋を出ていく。

受付を通る際にカミラがいたので挨拶をして前と同じように色々なお菓子を渡した。


「お仕事頑張ってね」


「レーナ様、いつもありがとうございます」


「ありがとうございま~す」


カミラにお菓子を渡したのを見ていたのか、奥の方からもお礼の言葉が聞こえてきた。

そんな受付のみんなに軽く手を振りながら建物から出る。


「では、王宮に向かいますか」


そう言って菜摘と渉とその渉の付き添いの探索者『甲斐 光也(かい みつや)』を見ると三人が頷いたので歩き出す。


「それにしても遠くからでもわかる大きさね」


今歩いている道の奥に見える王宮を見て菜摘が呟く。


「近くから見るとさらに迫力があるわよ」


高さで言ったら日本の建物の方が高いが近くで見た時の迫力は王宮の方が凄いように思う。


「それにしても色々な種族の方たちが居ますね」


「そうね、アルタニヤ王国はラキナの中でも差別が少ない国だから多いわね」


「ドローンを飛ばしてる探索者も多いわね」


「他の国は危険な国もあるようでネットに注意書きがあったりしましたけど、アルタニヤ王国に関しては町の外には危険もあるが町の中は比較的安全って評価で日本人探索者も結構来てますね」


光也の言う通りアルタニヤ王国は歴代の王が善政を敷いており、周りの国とも揉めていたりもしないので比較的安全だ。

ただし、町の外に出ると安全という訳でもなくどこからか流れて来た野盗やモンスターが出たりする。


「探索者じゃない日本人は私たち以外いないようだけどね」


ダンジョンから町への道は探索者が通っているからという事もあり比較的安全だが確実にモンスターが出ない訳でも無いので戦闘に慣れている者と一緒にいないと危険なので、まだアルタニヤ王国内に日本から探索を専門にしている人以外はあまり来ていない。


「今後は団体の観光とかも出てくるのかな」


「ありそうね」


そんな会話をしていると王宮の門が見えて来た。

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