第138話
フードコートで休憩していた私たちは、休憩を終え地下一階の食料品売り場へ来ていた。
「色々な調味料を入れたわね」
「ラキナの家用で購入しておきたかったのよ」
流華が押している買い物カートに乗っているカゴの中には色々な調味料が入っていた。
自分の知っている調味料は以前に買っていたが、知らないような調味料は買っていなかったので、今回一気に買っておこうと考えたのだ。
「それにしても、使った事がないような物まで買うのね」
「ネットで使い方を調べることもできるし、自分でも使ってみる事はあるだろうけど、うちに居る精霊で料理をする子が居るから、その子にお土産として良いかなって思ってね」
アクアとサラの顔を思い浮かべながらそう伝える。
「そういえばメイドの精霊が居るって言ってたわね」
「ええ、そうよ」
「まず、精霊がメイドっていうのがよく分からないんだけど」
「どういうこと?」
「精霊ってふよふよ浮いて実体が無い小さなデフォルメキャラクターみたいなやつよね、知り合いの精霊使いの精霊を見た事があるわよ」
「う~ん?……あっ、もしかして」
「ん?」
流華が疑問に思っている事が理解できたので説明する。
「流華が見た事がある精霊は低級か中級ね」
「うん?」
首を傾げる流華に説明を続ける。
「低級精霊は言葉を話せない一番弱い精霊で、中級精霊が言葉をある程度話す事が出来て低級より格が高い精霊ね。そしてその上が上級精霊になるんだけど、上級以上の精霊になると言葉を話す事が出来て大きな姿になるわ。姿形はその精霊によって違うけど、うちの精霊は人と同じ見た目なの」
「へぇ~、そんな風になっていたのね。じゃあ私の知り合いの精霊は言葉を少し話すから中級って事なのね」
「そういう事ね、流華が上級以上を知らないって事は地球ではまだ確認されていないって事かしらね」
「或いは隠している人がいるって感じね」
まぁどちらにしろ地球での精霊の一般的な知識は中級までのようだ。
「うちの精霊を召喚して見せる事は出来るけど、流華にはうちに遊びに来てもらって、その時に紹介したいわね」
「ええ、その時まで楽しみにしてるわね」
話しながらも買い物カゴがいっぱいになるまで買う物を入れたので、レジへ行き会計をして袋に詰めていく。
「もう良い時間だし、お土産を買ったら夕食でも食べに行きましょうか」
「そうね、そうしましょうか」
私の提案に流華が了承したのでお土産が売っているフロアを見て回り良さそうな物を買って行く。
「買うものも買ったし、一階へ行きましょうか」
「オッケー」
大量に買って満足した私は流華の返事を聞き、エレベーターに向かって移動を開始した。




