第136話
「いやー、楽しかったねー」
「久しぶりだったけど色々なやり方のクレーンゲームがあって楽しかったし、カプセルトイも可愛いのが多くてお土産が増えて良かったわ」
あれから私たちは二人で一緒に行動して色々な景品を取っていった。
失敗する事が多かったが、ああやった方が良いとか、こうやった方が良いだとか言いながらやっているのが楽しかった。
そして一通り楽しんだので次の階に移動した。
五階、四階では服やアクセサリー、化粧水など流華のおすすめを聞きながら購入していく。
「次は探索者専門店ね」
そう言ってエレベーターで下の階へ降りた。
「ここと下の階が探索者専門店で、この階は防具や道具類、あとは配信用の機材なんかも売ってるわよ」
防具は見栄え重視の物から無骨な物まで幅広く置いてあり、他の階に比べて結構な人数のお客さんが居た。
「うちのクランは色々な所と契約しているから種類が豊富で探索者専門店は人気なのよ」
「そうなの?凄いわね」
売り場を見ると売り物の上に〇〇防具工房や会社のロゴなどが書いてあり、結構な企業と契約しているようだ。
「色々なデザインがあるわね、これなんか凄くヒラヒラしてアイドルの衣装みたいだし、こっちはゴシックドレスだし」
「ああ、それは配信用でしょうね、最近はアイドルや俳優とか芸能関係の仕事をしている人も体力作りや魔力による老化防止なんかの為にダンジョンに潜るんだけどついでに配信もしてるのよ」
まきなつプロダクションの瀬里奈と奈々花もダンジョンに潜っていると言っていたし、なるほどと思う。
全体を見回り、あまりダンジョンに役立つ魔道具はまだ多くないのだなと思いながら見て回る。
一通り見終わったので下の階へ向かう事にした。
「次の階は武器の売り場ね」
下の階へ移動して武器を見て回ると、
「あら、この工房って」
見覚えのある名前の鍛治工房が目に入った。
「うん?荒野鍛治工房を知ってるの?」
「ええ、工房主の荒野裕輝は私の息子と鍛治仲間なのよ」
クルトと交流のある荒野の名前があった事に驚いていると、
「荒野鍛治工房は鍛治工房としてはダンジョンが現れてから出来た工房なので歴史は浅いけど良い武器を作ってくれるから人気があるのよ」
と説明してくれた。
「へぇ~、荒野さんってそんな評価なのね」
渋谷の鍛治工房を調べて行っただけだったので荒野の評判などは知らなかったけどそういう評価なのか。
「最近は腕も上がってきたって聞くし、ミスリルなどのダンジョン鉱石の加工も他よりも良いと聞いたよ」
頷きながら話を聞いていると、クルトとの交流で腕を上げていっているようだった。
「知っている鍛治師が褒められるのは嬉しいわね」
「探索者としては良い武器を作ってくれる鍛治師は有り難いよ」
そこからは楽しく会話をしながら武器売り場を見て回り、変な武器から実用性の高い武器まで色々見ていった。
「武器売り場は見て回ったし、奥に移動しましょうか」
「オッケー」
流華の言葉に返事をして一緒に奥へと移動を開始した。




