第135話
エレベーターに乗った私たちは六階層に到着していた。
「ここは生活雑貨の販売エリアね」
六階を見回ると、食器、掃除道具、文具、DIY用品、おもちゃなど幅広い日用品が売っていて、さらに奥にはクレーンゲームやカプセルトイがあった。
「そういえば、最近ケイたちがパソコンでアニメを見ていたわね」
クレーンゲームにはケイたちが見ていたアニメに出ている可愛らしいキャラクターのぬいぐるみが置いてありお土産に良いかもしれないと思った。
「クレーンゲームやるの?」
「うちの子たちがこのキャラクターのアニメを見てたからお土産に良さそうだし、やってみようかなって思ったの」
「あぁ、このキャラクター人気があるわよね」
クレーンゲームをやろうと思い筐体を見て気付いた。
「そういえば現金を持って来てないわね」
支払いを探索者カードでしていた為、現金を持って居なかった事に今さら気づきどうしようか、下ろしてきた方が良いかな、などと考えていると、
「探索者カードでもあっちでプリペイドカードを買ってクレーンゲームやカプセルトイ、ゲームをする事が出来るわよ」
と流華が言ってきた。
流華の指差す方を見るとプリペイドカードの販売の機械とチャージをする為の機械が置いてあり、色々な支払いが可能なことが書いてある。
「今は現金を持っている人が少ないからね、基本はチャージして使えるようになってるの」
なるほどね、と思いながらプリペイドカードを購入しに行くと、払い戻しが出来ないことや無くした場合は保証出来ないことなどの注意が書いてあった。
私はプリペイドカードを購入し5000円分をチャージする。
プリペイドカードは500円で販売しており500円分のチャージがされているようでプリペイドカード代は実質無料となっているようだった。
「さて、頑張って取らないと」
「麗奈がやるなら私も久しぶりにやってみようかな」
私が気合いを入れてやろうとすると流華もプリペイドカードにチャージをしてクレーンゲームをやる事にしたようだ。
「まずは、このぬいぐるみから取りましょうかね」
先ほど見ていたぬいぐるみの筐体の前に立ちプリペイドカードをかざすと音楽が鳴り出した。
下のフックに動かしたリングを引っ掛けると奥にある景品が落ちるようだ。
右へ行くボタンを押して、次に奥へ行くボタンを押す。
フックの上にリングが来たところで止めるとリングがゆらゆらと揺れながら下がっていく。
リングはフックの裏側に落ちて止まり、そのままフックを引っかける事なく上がっていった。
もう一度してみたが同じくフックに引っかからずにそのまま上に上がっていく。
「なかなか難しそうね」
それから八回ほどしたところでリングがフックにかかり持ち上がった。
ぬいぐるみが落ちて派手な音が鳴り『おめでとう』と音声が流れた。
「やった!」
クレーンゲームを久しぶりにしたが、なかなか取れないが、取れた時の達成感で楽しい。
「おめでとう、取れたのね」
後ろからの流華の声に振り向くと、ティッシュや飲み物をカートに入れて持っている流華がいた。
「いっぱい持ってるわね」
ジト目で見ながら言うと、流華が笑いながら、
「実は私、結構クレーンゲームやってるんだよね、しかも麗奈がやっていたやつよりリングが大きくて取れやすいのばかりしてたから」
案内されて見てみると、確かにリングの大きさが違っていた。
「まぁ日用品や安い景品が取れやすくなってるようだから、麗奈が取りたいやつは基本難しいやつね」
「キャラクターグッズは難しいのね」
「難しいって事は取れた時の喜びも大きいだろうし良いんじゃない?」
流華の言葉に頷きながら次のクレーンゲームへと向かった。




