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異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー  作者: 白木夏
みんなとまきなつプロダクション

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127/287

第127話

電車に乗り池袋に着いたので改札を通って出口へと向かった。

スマホで地図を見ながら歩いて行くと、大きな建物、大帝の翼の本部に着いた。


「大きい建物ね……」


目の前にある建物は六階建てぐらいあり幅も広い大きな建物だった。

ネットで調べたところによるとクランと複合施設が一緒になったような作りになっているようで一般の人も買い物や観光に来ているようだった。

感心しながらも正面玄関へと向かい中へと入った。


中に入ると真ん中に総合案内受付と建物内の地図があった。

地図を見ると、右手側はお店などが入っている場所、左手側が写真が飾られていたり武器のレプリカや探索者の等身大パネルが配置されていたりして、観光スポットのように様々な演出がされているようだ。

そして奥に目を向けると扉があり、関係者以外立ち入り禁止と書いてあるので、きっとあちらがクランメンバーの居住空間やクランハウスとなっているのだろう。


「さて、早速流華がいるか聞いてみますか」


そう呟き総合案内の受付嬢に聞いてみる事にした。


「すいません、嵐山流華さんっていますか?」


と受付嬢に話しかける。

受付嬢はにこやかな笑顔で、


「事前にご訪問の約束はいただいておりますでしょうか」


と聞いてきた。

大きいクランで副リーダーともなると事前の約束は必要か、と思いながらも、


「約束はしてないんだけど、一応、風花麗奈が来たって伝えてもらって良いですか?」


「少々お待ちください」


約束はないが名前を伝えると、受付嬢が電話の受話器を取り内線だろうか、どこかに電話をし始めた。

話が終わったのか、受付嬢が電話の受話器を置き、


「麗奈様、こちらの席でお待ちください」


と言ってホールの椅子へと案内されたので座って待つ事にした。

しばらくすると、周りが騒がしくなったと思ったら、先ほどの受付嬢と一緒に一人の男性がこちらに向かってやってきた。


「失礼、風花麗奈さんで合ってますか?」


「はい、風花麗奈です」


男性が私が風花麗奈で合っているかの確認をしてきたので返事を返す。


「僕は帝 勇気(みかど ゆうき)、ここ、大帝の翼でリーダーをしている者です。ここでは騒がしいのでこちらにどうぞ」


頷きながら、騒がしくなったのは大帝の翼のリーダー、帝勇気が来たからだと納得しながら奥の扉に案内される。

扉を開けると広い廊下になっており色々な部屋への扉があった。

勇気と歩いていると、


「勇気さん、お疲れ様です」


「リーダー、おつかれさま~」


などの声や、


「勇気さんといる女性、誰だろう?」


などと言う声が聞こえた。

少し進みエレベーターに乗り六階へと着くと、そこからさらに進んだ所にある部屋の前に立ち止まり勇気が扉を開いた。

一緒に中に入ると、


「そこのソファに座って」


と言いソファに案内されたので座る。

前に勇気も座り対面すると、


「改めまして、初めまして、風花さん、僕は帝勇気と言います」


「初めまして、風花麗奈です。みんなからは下の名前で呼ばれているので麗奈と呼んでください」


「じゃあ麗奈さんで、僕の事も勇気と呼んでください」


「はい、勇気さんと呼ばせてもらいますね」


お互いに挨拶をすると勇気が、


「突然の事ですみません、流華に会いたいと言っている人がいると受付から連絡があってね、名前を聞くと聞いた事のある名前だったから、流華は居ないけど会ってみたかったんだ」


「聞いた事のある名前?」


どういう事だろうと首を傾げながら聞いてみると、


「流華が『昔突然私の前から消えた友達が帰ってきたらしいから会いに行くので帰るね!』と言って突然帰った時があってね、何だろうと思って次の日聞いてみたら、消えた麗奈さんがラキナで生きていてダンジョンが繋がった事により帰って来られた事を聞いて、その時に名前を聞いたんだ」


菜摘と流華と一緒に居酒屋に行った日の事だろう。

喜んで来てくれた事は嬉しいのだが仕事の途中で帰ったのはどうなんだろうと少し呆れた顔をしていると、そんな顔を見た勇気が、


「流華が帰ったのは仕事も明日で良いような雑務だけで帰っても問題無いタイミングだったからだと思うよ、それに流華の話だと麗奈さんは強いって聞くし気になったんだ」


流華のフォローをしながら、勇気は微笑みながらそんな事を言ってきた。

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